吉田優利にとっては前日の「おやすみ」は大きかったかも

◇米国女子◇Qシリーズ(最終予選会) 4日目(3日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)

第3ラウンドが行われる予定だった前日2日（土）は未明から雨の勢いが増し、コースコンディション不良で順延された。アラバマ州の南部に位置するモービル地方は日中も断続的に雷鳴がとどろき、地面は湿るばかりでコース内の練習場もクローズ。日本勢の3人は会場に向かう前に中止を知った。

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バーディチャンスをしっかり生かして伸ばした

吉田優利は「基本はずっと寝ていて。休養に充てた日でした」とリラックスタイムを宿舎で過ごした。「ラッキーですね」と笑ったのは、自身の強行日程が理由。前週は宮崎で国内ツアーの今季最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場し、週明けに即渡米。「先週もやっていたので、すごくいい一日だったと思います」と6日間連続ラウンドのあいだに急きょできたオフを喜んだ。

9位で迎えたこの日はフォールズコースで「67」をマーク。1ストローク落として折り返し、後半インで5バーディを奪った。前半は「ストローク、ショットのスイングがなかなか自分の思った通りに振れていなかった。様子を見ながら振るようにしていました」という。8Iでのティショットがピンに当たり、2連続バーディにした11番（パー3）で復調を感じて挽回。通算11アンダーは、首位と2打差の5位と好位置につけている。

第3ラウンドで巻き返した

プロ転向したばかりの馬場咲希は「一日“なくなっちゃう”のって、あまり経験したことがなかった」と振り返った。練習したい気持ちを抑えて、体を動かすのはホテルに併設されているトレーニングジムに足を運び、「部屋でシャドー（スイング）をするくらい」にとどめた。空き時間はサポートスタッフと一緒に街中にあるショッピングモールも散策したという。

12番で2打目をベタピンにつけて笑顔に

「ウォーミングアップを終えて、ちょうど出発しようと思ったところに（遅延の）メールが来た」と明かしたのは西郷真央。「2日目がタフなゴルフで、結構、疲労も多かった。ことしはトレーニングをしてきて、6日連続くらいなら大丈夫という感覚があったが、休めることに越したことはないので気持ち的には助かりました」。外食ついでに、こちらもモールで気分転換した。

第3ラウンド以降の計4ラウンドの実施が1日ずつ先送りされ、5日（火）に行われるはずだった最終ラウンドが6日（水）にずれ込んだ。米ツアーは悪天候による順延があった場合、ほぼすべての大会が週明け月曜日に設定した「予備日」を使って完遂を目指す。「なかなか日本では経験しない日程。これもすごく良い経験に今後つながる。あと3日間、頑張りたいです」。変則スケジュールは来シーズンの予行演習でもある。（アラバマ州モービル／桂川洋一）

2023年 Qシリーズ 3R 吉田優利 ハイライト

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