38歳で初の全米女子オープンへ

◇女子メジャー◇全米女子オープン 日本地区最終予選会（22日）◇房総カントリークラブ房総ゴルフ場（千葉県）◇東コース／6519yd 西コース／6413yd（ともにパー72）◇出場選手117人

藤田さいきが通算8アンダー3位に入り、初の「全米女子オープン」（5月30日～／ペンシルベニア州ランカスターCC）参戦を決めた。2年前、36歳で初メジャーとなる「AIG女子オープン（全英女子）」に出場。今度は米本土での最高峰に挑む切符をつかみ、「出たことがなかったので、チャレンジしようと気楽な気持ちでした」と喜んだ。

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コーチを務める兄・勇樹さんとともに長丁場を乗り切った

この予選会に出るのも2度目。海外での戦いに意欲的な夫・和晃さんに背中を押されてのエントリーだったという。前日まで「フジサンケイレディスクラシック」で3日間を戦い抜き、静岡から千葉に移動して臨んだ1日36ホールの長丁場。「1ラウンドが終わって、（成績も良かったので）帰れなくなった」と笑わせつつ、ボギーは午後に回った東コースの最終9番で喫した1個だけと集中力を切らさなかった。

キャディを務めたのはオフから本格的にコーチとしてタッグを組んでいる兄・勇樹さんで、会場は普段練習する機会も多いという房総カントリークラブ。「コースメモも持っていなかった」と言いながら、ここ最近の不調の原因を探るべくラウンドレッスンのようなやり取りを重ねながらのプレーがハマった。「でも、お兄ちゃんは足が途中で死にかけ、背中が丸まり、言葉数が減っていきました（笑）」

26日（金）からは「パナソニックオープン」が控えており、「私、今週出るんですよね？大丈夫かな…」と冗談交じりにポツリ。聖地・セントアンドリュースで開催される8月のAIG女子オープン行きを熱望する38歳にとって、日本での一戦一戦も約1カ月後のメジャーもポイントを稼ぐチャンスだ。健在の飛距離とともに、モチベーションも若々しい。（千葉県睦沢町／亀山泰宏）