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初出場は12歳 レキシー・トンプソンが全米女子オープンに涙の別れ

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 2日目(31日)◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583yd(パー70)

ホールアウト後の記者会見の途中、レキシー・トンプソンは感極まって言葉を詰まらせた。「だから、やりたくなかったの…」。目元を手で押さえ、インタビューの再開は涙を拭いてから。キャリアで18回目にして、最後の「全米女子オープン」で思いがこみ上げた。

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今週、今季限りでの現役引退を発表したトンプソンの名前が、最初に世界にとどろいたのは2007年の本大会。1976年に開始された地区予選会を、当時の最年少12歳4カ月18日で通過して本戦に出場した(14年にルーシー・リーが11歳8カ月19日で記録を更新。最年少出場は予選会開始前の1967年ベバリー・クラスの10歳7カ月21日)。

「(07年大会の)パインニードルズでティアップした時、『最高の選手たちとプレーできる』と思った」。大会との関係はそこから18年続いた。1947年から破られていないマリーン・ヘギーの決勝ラウンド進出の最年少記録(13歳4カ月13日)更新こそならなかったが、3回目の挑戦だった2009年に14歳にして4日間を戦い34位でフィニッシュした。

18回の出場で最高位は2019年の2位だが、母国のナショナルオープン制覇に最も近づいたのは21年。単独首位で迎えた最終日の後半に崩れ、優勝した笹生優花畑岡奈紗のプレーオフに加われず3位に終わった。結局、タイトルは手に入らなかったとはいえ、全米女子オープンは自身にとって「かけがえのないものだった」と語る。

8オーバー128位で迎えたこの日は、前半インの序盤でパーを並べ、左サイドのラフとバンカーを渡り歩いた16番から4連続ボギーを喫した。バーディは2mのチャンスを生かした後半5番だけ。「75」で通算13オーバー。あえなく予選落ちになった今週も「ゴルフの状態を除けば素晴らしかった」と思えた。「(引退を)発表したことで、特別な週になった。ボギーをたたいても、『ゴー、レキシー!』という声援で笑顔になれた」

ラストシーズンは今後、「10試合から12試合程度」は出るつもりだという。次週はオフにして13日開幕の「マイヤーLPGAクラシック」(ミシガン州ブライズフィールドCC)での再始動を考えているところ。「早く帰って、もっと練習をしてゲームに備えたい」。やり残しがないよう、残り数カ月に全力を尽くす。(ペンシルベニア州ランカスター/桂川洋一)

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