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渋野日向子は“一撃”でシード圏内急浮上 「終わりじゃない。頑張れる理由ができた」

◇女子メジャー第2戦◇全米女子オープン presented by アライ 最終日(2日)◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583yd(パー70)

渋野日向子が大会直前までのシーズン出場9試合で稼いだ年間レースのポイントはわずか10.475pt。自身の初戦だった「ホンダLPGA」は予選カットのない試合に推薦で出場したため加算がなく、ポイントランキング138位に沈んでいた。

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「ここまで『何回、予選落ちしてきた?』って、ホントそういうレベルなんで。まさかね、この位置で終われるとは思わなかった」。クラブセッティングを見直して練習段階で手応えがあったとはいえ、実戦では未知数。タフなメジャーで4日間しぶとくスコアをまとめての通算1アンダー2位フィニッシュは「ビックリ」が本音だろう。

単独2位に入ったことで416ptを獲得。ポイントランク83位だった昨シーズンの353.127ptを超える数字を1試合で稼いだ。今季合計426.475ptでポイントランクは32位に浮上し、来季のフルシード獲得へ安全圏に入った。

苦しんできたシーズンの流れを一変させる結果を「学べたというか、また私が頑張れる理由ができた」という表現で喜ぶ。

「だって、去年シードを落として、まだポイントも全然稼げていない状態。頑張りたい気持ちはありましたし、どういう結果になろうが、来年どこの場所で戦おうが、自分はゴルフを続けていくだけだと思ってはいたんですけど、やっぱり不安はありました。でも、結果を出すことによって、また強くなれる、頑張れるって思えたのが一番良かったことなのかな」

メジャー通算21試合目で5度目のトップ5フィニッシュ。大舞台での強さを見せつけたようで、「いやいや、勝たないと意味がないから」。首を横に振って発する声も、心なしか弾んでいる。

「これで終わりじゃない。ここから、また新しい章がスタートできるなっていう感覚なので、すごく前向きな楽しみな気持ちです」。第一目標に掲げてきたシード返り咲きを大きく引き寄せ、7日開幕の「ショップライトLPGAクラシック」から次の一歩を踏み出す。(ペンシルベニア州ランカスター/亀山泰宏)

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