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レフティーだったっけ? 35歳ツェン・ヤニ「生まれて初めて左で…」

現在35歳になった台湾のツェン・ヤニは、2007年にプロ転向すると、翌08年のメジャー「全米女子プロ(当時の大会名は「マクドナルドLPGA選手権」)」でツアー初優勝を飾る。

11年までにメジャー5勝し、米ツアーでは通算15勝しているレジェンドだ。ただ12年の「キア・クラシック」から、もう12年も優勝から遠ざかっている。

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そんなレジェンドが「クローガー・クイーンシティ選手権」の予選ラウンドを西村優菜と同組でプレーした。

そのプレー姿を見ているとグリーン上で違和感があった。パッティングだけ左で打っているのだ。ヤニって、レフティーだったっけ?

でも、ティグラウンドではちゃんと右でティショットを打っている。アイアンも右だ。でも、グリーンに乗るとレフティー用のパターを持つ。

パッティング前に行う一連の動作をさらに注意深く見ると、ターゲットライン後方から傾斜を読んだ後、右利きとして打つ位置にアドレスしてラインを見る。それを終えるとレフティー用のパターに合わせて左に立って、実際にパットする。

初日のラウンドを終えたヤニに、左でパットしていることについて取材してみた。

Q.いつから左でパッティングを始めたんですか?

「先週からなんです。先週は試合がなかったので、コーチと練習していたんです。ここ最近はパッティングに良い感触が持てなかったのでコーチに相談してみると『一度、左で打ってみたら?』というアドバイス。その言葉の通り、左でパットしてみると、意外によかったんですよね」

Q.ということは、今日が試合で初めてレフティーで打ったということ?

「そうです。生まれて初めて試合で左で打ったんです(笑)。意外にうまくいきました。距離感だけちょっと難しかったんですが、ライン取りは良かった。アドレスして、ターゲットラインだけに集中して打ったことが良かったのかもしれません」

Q.左のパターは?

「普段使っている右利きのパターと同じモデルのレフティーバージョンを、メーカーの担当者にお願いして作ってもらいました」

大会は予選落ちに終わったが、まだまだ試行錯誤を続けているヤニ。トライ&エラーの先に必ず優勝が待っている、そんなふうに感じられた一幕だった。(JJ田辺カメラマン)

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