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「尻上がり」じゃ足りないんだ… 西郷真央が“悔しがる”メジャー最終日の猛チャージ

◇米国女子◇BMW女子選手権 初日(17日)◇水原バレーCC (韓国)◇6680yd(パー72)

初日はイム・ジンヒ(韓国)とガブリエラ・ラッフルズ(オーストラリア)とのペアリング。西郷真央がトップを走るルーキー・オブ・ザ・イヤーの争いで2位と3位につける2人との狙いすました組み合わせも、そこまで意識することはなかったという。「自分のプレーに集中していました」。特に一騎打ちの様相を呈しているイムとは、普段から練習ラウンドで一緒になることもしばしば。この日もところどころで話しながら、仲の良さをうかがわせた。

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それ以上に、初日から伸ばし合いについていくことに必死だった。「(US)LPGAに来た時は最終日になるにつれて、尻上がりに良くしていきたいっていう感覚があった。でも、やっぱりこっちの選手は常に伸ばしてくる。出だしからパンと(伸ばして)いかないと、なかなか追いつけない」。新人として経験を重ねる中で実感したことだ。

思いをより強くした試合のひとつが、6月のメジャー「KPMG全米女子プロ選手権」。最終日にフィールド唯一の60台となる「67」をマークし、31位から7位まで一気に駆け上がってフィニッシュした。それでも、猛チャージに満足するのではなく、学んで糧とする気持ちが勝った。「60台で回ったのが自分だけでも、優勝争いの順位まで行けなかった。それが全てを物語っているのかなって」

この日は後半17番で唯一のボギー。ティショットが左サイドのフェアウェイバンカーに突き抜けたボールはアゴに近く、ギリギリを狙ったセカンドもあと数ヤードの差で左手前のガードバンカーにこぼれた。「(セカンドは)プレッシャーのかかるライから、いいショットが打てた。(ボギーの)結果うんぬんよりも、自分の納得いくショットだったことが、最終ホールのセカンドにつながったのかな」。最終18番、残り126ydからPWで1mに絡めたバーディ締めに少しだけ胸を張る。

前週は中国で米ツアー初の最終日最終組を回って2位。14日(月)は韓国に移動するだけとなり、15日(火)はプロアマ、開幕前日は疲労も残る身体で練習ラウンド。前半9ホールで切り上げようかとも思ったというが、「グリーン周りだけでも」と続けてイン9ホールをチェックしていた。「66」で首位と2打差5位。優勝争いに向けた最初の関門をクリアする好発進に「きのう、最後にあの確認をやっておいて良かった」とうなずく。タフな舞台で毎試合、成長を重ねて初タイトルに近づいている。(韓国・坡州市/亀山泰宏)

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