<初日スコア> BMW女子選手権
2024年 BMW女子選手権
期間:10/17〜10/20 場所:水原バレーCC
荒ぶる同伴競技者… 勝みなみ「逆に冷静になれた」
◇米国女子◇BMW女子選手権 初日(17日)◇水原バレーCC (韓国)◇6680yd(パー72)
前半8番(パー5)、勝みなみと同組で回るナンナ・コルツ・マドセン(デンマーク)が荒れていた。3打目がわずかに奥のカラーへこぼれ、パターを使った寄せが止まらず大オーバー。ひとり言のようなつぶやきが徐々にヒートアップして“Fワード”も口をついて出た。
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これまでも同組で回ったことがある勝にとって、マドセンの“アンガーマネジメント”は織り込み済み。「逆に冷静になれるところもありました。自分もショットとかバーディパットとか、うまくいかなくて『もう!』みたいに思ってしまう時もあるので」と落ち着いて受け止めていた。
先に打つことになったマドセンのパーパットは、6mほどを残していた自身のバーディパットと同じようなラインだった。「私は分からなかったんですよ、真っすぐなのか、スライスするのか。(マドセンのパーパットが)スライスしたから、『ありがとう!』って思って」。振る舞いは反面教師にしつつ、ライン読みは“先生”として有効活用。直近の7番(パー3)で喫したボギーを取り返した。
6バーディ、2ボギーで「68」にまとめ、4アンダー22位と上々のスタート。シーズンを通してショットとかみ合ってくれないことが悩みの種だったパッティングも、バックスイングをゆっくり上げることでストロークが安定。これまで、たびたび勢いを止めるシーンとして散見された1mほどのショートパットのミスは、この日ゼロだった。
「まだまだ行ける手応えがある4アンダー。あしたから、また新たな気持ちで上を目指していけるように」。年間ポイントレース80位から、昨年は届かなかった上位60人による最終戦「CMEグループ ツアー選手権」滑り込みへ貪欲だ。(韓国・坡州市/亀山泰宏)