古江彩佳は前年覇者、パリ銀メダリストと同組/メイバンク選手権初日
2024年 メイバンク選手権
期間:10/24〜10/27 場所:クアラルンプールG&CC(マレーシア)
申し訳ないけど心強い 正念場の西村優菜が急きょコーチ帯同
◇米国女子◇メイバンク選手権 事前(22日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72)
「成績も出ていない状態で申し訳ないんですけど、急なお願いをしてしまいました…」――。恐縮しながら話す西村優菜だが、シーズンの佳境で心強いのも確かだ。プロコーチの中島敏雅氏が今週「メイバンク選手権」、次週の日米共催「TOTOジャパンクラシック」(滋賀・瀬田GC北コース)と2試合に帯同することが決まった。
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中島氏が教える吉本ひかるも出場した8月「AIG女子オープン(全英女子)」の会場で一緒になった際、西村から改めてコンタクトを取り、その後日本に一時帰国したタイミングで練習を見てもらう機会があったそう。
すでに決まっていたスケジュールを優先してもらう中、吉本が「TOTO」に出場することも重なって2週間の“タッグ”が実現した。「もろもろ手配が終わったのは、(2週前の)中国のタイミングだったと思う。自分が急きょ言って助けてもらうことになったんですけど、本当にありがたいです」と何度も頭を下げる。
「自分の一番いい時を知ってくれている」という信頼関係に加え、試合で出るミスについて直接見てもらった上でフィードバックを受けられることが大きいとうなずく。ゲームの中で対峙する複雑なロケーション、それに対する自らの反応といった繊細な部分を言葉だけで説明するのは難しい。「そのミスが出た時を外から見てもらうことで、(実際に)どういう身体の動きをしているか、どういう風に修正したらいいか分かってくれば、試合でできる回数も増えてくるのかな」
練習よりも試合でミスする確率が上がってしまうのは、ゴルファーにとって永遠の課題。少しでもギャップを埋められれば、ポイントランキング68位からシーズン終盤戦の巻き返しに光が差し込む。「もちろん結果が欲しい試合ではあるので、スイングのことだけを考えるっていうことはないかな、と。楽しみな2週間でもありますし、大事な2週間でもあると思っているので、しっかり頑張りたい」。現状で進出圏外の最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(上位60人)を除いて最大で4試合。一戦一戦が正念場の覚悟をにじませた。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)