5試合連続の予選落ちストップに涙とまらず 馬場咲希「プレーしているのがつらくて…」
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 2日目(26日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC (ミネソタ州)◇6760yd(パー72)
ラウンド中は鼻歌を歌い、無理やり笑顔をつくっていたという21歳のリアルな感情があふれ出た。馬場咲希は5月中旬「クローガー・クイーンシティ選手権」から前週「マイヤーLPGAクラシック」まで日米5試合で続いていた予選落ちをストップし、涙が止まらなかった。通算イーブンパー43位で久々に週末へ進み、「プレーしているのが本当につらくて…」と吐露した。
2番、5番でバーディを先行した前半と比べものにならない緊張が、後半になって襲い掛かってきた。「ずっと予選落ちだったから、どうしてもそれを意識してしまって。チャンスにつけてバーディを獲って楽になりたい気持ちがずっとあった」。そう思えば思うほど、身体が思うように動かなくなる。フェアウェイキープ率はフィールド129位の50%(7/14)にとどまり、チャンスメークどころか毎ホールがピンチのような感覚だった。
ショットを打つ前も打った後も、歩いている時からずっとショットのことを考えてしまう自分がいる。嫌な想像も膨らんだ。それを紛らわせるため、ぎこちなくても笑い、鼻歌を歌って自分で必死にプレッシャーを和らげようとした。
10番のボギーをパー5の11番で取り返してからはピンチの連続。12番は花道から、13番(パー3)はガードバンカーから、14番は再び花道から…。グリーンを外してもひたすらパーを拾った。「きのうからアプローチに救われる場面が多くて。後半はショットがどうしてもピンチの方向に行っちゃうので、アプローチがうまいので大丈夫と(自分で)思いながらラウンドしていました」。16番も池に近い方向へ飛んだ2打目に心臓をバクバクさせながら、寄せワンのパーセーブで切り抜けた。
カットラインとの攻防を制した週末こそ、縮こまったプレーはしたくない。「メジャーですし、後悔しないような思い切りの良いラウンドができたら。イケイケどんどんで頑張りたい」。それでもあと2日間戦えると思うと、やはり素直な気持ちが漏れる。「ラウンド中、ずっとパーを獲るたび泣きそうになって。(ホールアウトして)絶対泣くと思った。泣き虫だと思われる…」と苦笑い。メジャーの週末を引き寄せて流す涙には、たしかな充実感がにじんだ。(ミネソタ州チャスカ/亀山泰宏)