2026年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権

初日10打差からメジャー制覇は62年ぶり ユ・ヘランが休養明けでビッグタイトル

2026年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 4日目 ユ・ヘラン
ユ・ヘランが韓国人選手21人目のメジャーチャンピオンに輝いた

◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日(28日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC (ミネソタ州)◇6760yd(パー72)

多くの韓国人選手に加え、日本の古江彩佳も加わっていたシャンパンシャワーの中心で、ユ・ヘランは大きな身体を縮こまらせて歓喜に浸った。「夢がかなって、本当に幸せ。ツアーの友人たちが私を待っていてくれたことがうれしかった」とかみ締めるように言った。

単独首位からのスタートもリードはわずか1打。悪天候でティオフが3時間半も遅れ、ともに最終組を回るブルック・ヘンダーソン(カナダ)とユン・イナ(韓国)、1組前をプレーするデビ・ウェバー(オランダ)を加えた優勝争いは混とんとした。9番で先にバーディを決めたヘンダーソンに“一瞬”並ばれたが、すぐにカラーから4mを入れ返してガッツポーズ。10番でもヘンダーソンがチャンスにつける中、先に4mをねじ込むバーディに何度もこぶしを握った。

2026年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 4日目 ユ・ヘラン
ジュニア時代はコースに出ることが嫌いだったとか。ひたすら練習場でスイングの基礎をつくった

湖に面したグリーンに近づくほど強風の影響を受ける10番は、この日3番目に難しかったホール。「あのホールはとてもトリッキー。ティショットは私にとっては少し狭く、セカンドは逆に広すぎるんです」。しっかりと左ドッグレッグのコーナーに置いた1打目、大きく打ち下ろして左奥ピンの下につけた2打目ともパーフェクト。勝負どころのサンデーバックナインで一度もスコアを落とさない「70」で通算13アンダーとして後続を2打差で振り切った。

2026年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 4日目 ユ・ヘラン
混戦を制した

初日を終えた時点では1オーバー70位。大会最少に並ぶ「63」で飛び出したユンとは10ストロークもの差がついていた。「とにかく週末のラウンドに滑り込みたい」とだけ考えていたのも無理はない。2日目の「64」で一気に5打差2位までリーダーボードを駆け上がり、3日目にトップへ浮上。第1ラウンド終了時の10打差からメジャーの頂点に立ったのは、1964年「ウェスタン女子オープン」を制したキャロル・マン以来62年ぶりだった。

2026年 KPMG全米女子プロゴルフ選手権 4日目 ユ・ヘラン
仲間の祝福に感謝

そもそも、直近のトーナメント出場は2位に入った6週前の「クローガー・クイーンシティ選手権」。長引く腹部のけがの治療のため休養し、3週前の「全米女子オープン」も欠場を余儀なくされた。復帰初戦となったメジャーで最高の結果を出した裏には、第1ラウンド終了後にクローガーで使っていたパターに戻したことも大きかったという。

2022年の最終予選会をトップ通過して乗り込んだ米ツアーではルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いた23年から毎年1勝ずつをマークしてきた。順調にステップアップして時間の問題と見られていたビッグタイトルをつかみ、韓国人選手21人目のメジャー優勝者となった。(ミネソタ州チャスカ/亀山泰宏)

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