渾身ショットからバーディ奪取 原英莉花は米ツアー初の最終日最終組へ「できるベストを」
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 3日目(25日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)
1番から左のポットバンカーにギリギリ入らず止まったボールに肝を冷やした原英莉花は、2番で再び胸をなでおろした。バンカー近くのラフからのセカンドのスタンスは少しつま先と左足が下がる程度で、順目のライも悪くない。午前中にかなりの雨が降ったことで、しっかりグリーンをヒットできるイメージも湧いた。
アゲンストが吹く残り153ydから8Iを握った一打は「結構、自分の中でも渾身のショット」と胸を張るシーン。奥ピンにピタリと絡めるバーディで勢いに乗った。花道を通して2オンに成功した3番(パー5)もイーグル逃しのバーディとして2連続。6番(パー3)も獲り、7打差4位スタートからチャージの気配を漂わせた。
9番で最初のボギーを喫しても、初日バーディ、2日目には2打目を放り込むイーグルを決めている10番でバウンスバック。そこからスコアは停滞した。2サムでのプレーは前半からかなり前の組が詰まって待たされるホールもあった中で、途中から先行組の急激なペースアップについていくことで必死になったという。「自分がそんなにパッと決めて打っていけるほど調子が良くなかったので、一生懸命考えて…っていうのがちょっと時間を使っちゃうなって感じてます。歩くのを早くしたり、その中でやっていかないといけない」。米ツアーではルーキーだからこそ、学びは技術的な部分にとどまらない。
アゲンストで5Iのティショットが手前に落とされた15番(パー3)で2つ目のボギー。「そこから難しいホールが続くので、変なイメージもついてしまって…。全部ボギーになるんじゃないか、みたいな」。堂々と上位で戦いながら、内面は葛藤していた。悔しさをあらわにするのが17番。フォローの風に乗せた1Wショットで距離を稼ぎ、右ラフからの2打目はピンまで58ydしか残っていなかった。「ライも悪かったんですけど、そこでボギーを打つイメージがつかなくて…」。強く入った2打目がグリーン奥までこぼれて難しいアプローチを残し、チャンスから一転して迎えたピンチをしのぎ切れなかった。
「71」で通算5アンダー3位。スタート時と同じ首位と7打差から、米ツアーでは初めての最終日最終組を回る。「狙いにいったというか『バーディが欲しいな』みたいな気持ちが入ったところでボギーを打ってしまった。そういう気持ちを抑えながら、フラットにプレーしていくことがこのコースでは大事だと思う。自分ができるベストを尽くしたい」。ほろ苦いシーンをしっかりと糧にしてラスト18ホールに向かう。(スコットランド・ゲイレス/亀山泰宏)