桑木志帆は“岡山県勢2人目”なるか 「いざここに来て、その中で勝ったと思うと…」
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 初日(30日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6601yd(パー71)
7年前、高校生だった桑木志帆は朝起きてビッグニュースが飛び込んできたことを覚えている。同じ岡山出身の渋野日向子が全英女子を制覇。身近な存在だった「日向子ちゃん」が日本勢42年ぶり2人目のメジャーチャンピオンになった。当時はプロテスト合格を目標に掲げ、「世界なんて全然…」。だからこそ、同じ舞台でプレーするようになって思う。「いざここに来て、その中で勝てたんだと思うと、やっぱりすごいなって」
先輩へのリスペクトをにじませる23歳が、堂々の2打差2位発進を決めた。前半に3連続バーディを先行。左のカラーから9m近い距離をパターで沈めた4番を皮切りに、5番(パー3)は左手前から11mを流し込み、2オンに成功した6番(パー5)も13mほどのロングパットを20㎝に寄せて難なく獲った。
「読みもタッチもバッチリ」と振り返るパッティングは、ドリルで養った距離感が光る。同じ距離を打ち続けるのではなく、長短を織り交ぜて一発で距離感を合わせる反復練習がハマっている。ボギーはティショットが右のポットバンカーにつかまった8番だけ。11番(パー5)で後半最初のバーディを奪うと、続く12番(パー3)でガードバンカーから寄せ切れなかった後のパーパットをねじ込んでみせた。最終18番は左手前の傾斜からピンそばにピタリとつけるバーディフィニッシュ。メジャーで自己最高のスタートを切った。
「あんまり感情の浮き沈みがなかった。成長を感じます」とうなずきつつ、気持ちを引き締めることを忘れない。ウェールズ・ロイヤルポースコールで行われた前年大会も初日4位につけながら、2日目に「81」と崩れて予選落ちを喫した。「去年はホントに風がメッチャ強くて、頭が真っ白になっていた。いまならもうちょっと冷静にプレーできると思う。連続ボギーとか、ダボを打たないゴルフをすれば、まだとどまっていける。スコアが悪くなった時には、それを意識したい」。手痛い失敗を乗り越え、着実に海外でも結果を残しつつある今季の自分なら、きっとたくましく戦える。(イングランド・リザムセントアンズ/亀山泰宏)