強風でやりたいアドレスが… 桑木志帆はパッティング苦戦も逆転へ望み
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 3日目(1日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6601yd(パー71)
最終18番、ピン左手前からの傾斜を使って寄せた桑木志帆のショットはイングランドのギャラリーを大いに沸かせた。2.5mほどのチャンスだったが、カップ左ふちをなめるように外れてパー。2打目がガードバンカーにこぼれた直前17番も、巧みなショートゲームから同じくらいの距離のパーパットが右ふちをなめていた。「最後までパッティングのリズムがつかめずに終わっちゃった。決めたいところで決め切れなかった」と悔しがった。
キャリア8度目のメジャーを1打差2位で折り返し、最終組に入った。2サムの相手は史上5人目のメジャー3連勝が懸かる首位ユ・ヘラン(韓国)。緊張感あふれる舞台が整っているようで、本人は自然体だった。「あんまり日本と変わらないかもしれない」。変化があったとすれば、この日はグリーン上でもはっきりと影響を感じるレベルの強風が吹くコンディション。ロングパットが3m近くショートした3番をパーで切り抜けた直後、4番で3パットボギーが先行した。
ガードバンカーから寄せた7番(パー5)で最初のバーディを奪い、9番(パー3)でもショートアイアンでチャンスメークしてスコアを伸ばした。首位に立つ時間帯もありながら、後半の2ボギーで「73」として通算4アンダーで終えた。
ラウンドを通して「風が強くて、自分がやりたいアドレスができなかった」と振り返る。強風下、狭いスタンス幅が特徴的な構えで力が入って固まり、「パンチが入ったり、逆に緩んだり…。パッティングが一番、頭をクリアにして打たなきゃいけないのに、それができなかった」。終盤は、これまで何度も口にしていたプレーを楽しむ心のゆとりがなくなるほど、試行錯誤に必死になっていたという。
それでも、首位イエリミ・ノとは3打差の2位グループ。強風の中でもショットの安定感は際立った。「(全体が)あんまり伸びていないので、チャンスは全然あると思う。頑張りたいです」。日本勢7人目のメジャー制覇への意欲をにじませつつ、プレーに入ったら頭の中はシンプルにして戦うつもり。「周りはコントロールできない。目の前の一打だと思います」と口元を引き締めた。(イングランド・リザムセントアンズ/亀山泰宏)