2026年 AIG女子オープン(全英女子)

「マジか…」「しくった」絶体絶命だった桑木志帆の完璧な一打と“涙なき”全英制覇

2026年 AIG女子オープン(全英女子) 4日目 桑木志帆
プレーオフ2ホール目で決着

◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 最終日(2日)◇ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)◇6601yd(パー71)

先に通算5アンダーのクラブハウスリーダーとしてホールアウトした時点で、桑木志帆はプレーオフも覚悟していたという。しかし、待っている間はこれまでなかった緊張が一気に高まってくる感覚。いざ後続のエスター・ヘンゼライト(ドイツ)が最終18番でロングパットを流し込んで並んできた時には、思わず「マジか…」と本音が漏れた。日本ツアーでのプレーオフ戦績は2戦2敗。「まだ勝ったことなくて…」とイメージも良くなかった。

2026年 AIG女子オープン(全英女子) 4日目 桑木志帆
プレーオフ1ホール目は大ピンチをしのいだ

1ホール目、オナーで打った1Wショットは大きく右へ。思うように身体が動かず、4日間72ホールで2回しかバンカーにつかまらなかったティショットが土壇場で乱れた。深いラフに埋まり、「『うわっ、やっちまったー…』と思いました。プレーオフはだいたいドライバーで“しくる”ので」。メンタルがマイナスに傾きかけたところで、バッグを預ける小田亨キャディのひと言でハッとなった。「集中力を切らしたら負けだよ。3打目を乗せたら相手に絶対プレッシャーをかけられるから、とりあえずフェアウェイに出そう」――。冷静に刻み、残り108ydを48度のウェッジで1m強につける「完璧」な一打で相手にプレッシャーをかけた。

2026年 AIG女子オープン(全英女子) 4日目 桑木志帆
しびれる戦いに競り勝った

絶体絶命の状況から、しびれるパーパットも決め切って2ホール目に持ち込んでの劇的なメジャー初制覇。ただ、涙はないように映った。「自分もビックリしました。たぶん、実感がなさすぎて…」と笑う。

2026年 AIG女子オープン(全英女子) 4日目 桑木志帆
涙なき勝利

100点満点の笑顔が、少し感情的になったのは日本勢の仲間が祝福に駆けつけてくれた時のこと。「アキチー(岩井明愛と岩井千怜)が来てくれた時に千怜がもう泣き始めちゃって…。こんなに喜んでくれてうれしいなって。シャンパンファイト、夢だったので。めっちゃうれしかったです。温かいなって」。時刻は午後7時を過ぎたタイミングで、すでに肌寒くなっているはず。それでも、ずっと胸が熱かった。

2026年 AIG女子オープン(全英女子) 4日目 桑木志帆
まだまだ強くなる

今季は国内ツアーに専念し、2027年シーズンから海を渡って米ツアーに本格参戦する。「メジャーで勝てるって、すごいフワフワしてるんですけど、この優勝がたまたまって思われないように。これで満足するんじゃなく、まだまだ強くなりたいので、地道に練習を頑張って、1試合1試合に向き合っていきたい。ほかのメジャーもいっぱいあるので、そこでも優勝争いにどんどん絡んでいって、また優勝できるように頑張りたいです」。最高の景色の先に、もっと大きな夢が広がった。(イングランド・リザムセントアンズ/亀山泰宏)

この大会の画像をすべて見る

大会関連ページ

広告の後にも続きます

アクセスランキング

  • 総合
  • ツアー
  • レッスン
  • ギア情報

SPECIALコンテンツPR

特集記事PR

こちらもおすすめ

GDOサービス

GDOのサービス