初カナダで蚊の大量発生は想定外も…山下美夢有が復帰戦で米ツアー自己ベスト「62」
◇米国女子◇CPKC女子オープン 初日(20日)◇ロイヤルメイフェアGC(カナダ)◇6452yd(パー70)
昨年本大会をスキップした山下美夢有にとって、今週は初めてのカナダとなる。「ちょっと誰かに聞いておけば良かった…」と苦笑いする理由が、コース内での蚊の大量発生。「3ホールに1回くらい、虫よけスプレーしてます」とこまめな対策を心掛けようと、服の上からでも刺してくるから厄介極まりない。
想定外はあったが、影響を感じさせない文句なしのラウンドだった。光ったのは鉄壁のコースマネジメント。2ホール目の11番は303ydと短いパー4。58度のウェッジでフルショットできる狙い通りの距離を残した2打目をピタリと絡めてバーディを先行した。続く12番はパー5ながら、ティショットで迷いなく3Wを選択。左ドッグレッグのホールで深いラフまで突き抜けないよう丁寧に刻み、3打目勝負で2連続とした。「コースマネジメントは練習ラウンドでしっかりキャディさんと話しながらやってきた。うまく攻略できましたし、そこ(狙った場所)に打つショットもきょうは打てていたので」
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ3週前の「AIG女子オープン(全英女子)」では涙の予選落ちを喫した。もちろん悔しさはあったが、「もう終わってしまったので」と切り替えて残りのシーズンを見据えている。日本での調整はスイングプレーンなど基本的な部分の見直しを徹底。長時間打ち込むようなことはせず、ポイントを絞り、確認が済めばパッと切り上げるスタイルでメリハリをつけた。
コーチである父・勝臣さんは全英女子の会場には帯同していたものの、それまでは米国と日本を電話でつなぐリモートのやり取りが中心だった。日本で過ごした2週間は、自分自身で行う日々の調整では修正しきれなかった“ズレ”を整える充実した時間になった。「久しぶりの日本でリフレッシュして、なによりご飯もたくさん食べて、いい感じにこっちに入れました」
前半で4つ伸ばし、後半も1番で10mほどのロングパットを沈めて加速。最終9番もフェアウェイからの2打目をピン上3mにつけるバーディで締めくくった。ショットとパットがかみ合った8アンダー「62」は、優勝した6月「マイヤーLPGAクラシック」(パー72設定)最終日を含めて今季2度マークした「64」を更新する米ツアー自己ベスト。「残りの試合も平均して、トータルしていい位置にいられるように。いいスタートが切れたかなと思います」と力強くうなずいた。(カナダ・アルバータ州エドモントン/亀山泰宏)