値千金の20mイーグル! 吉田優利は6試合連続予選落ちから自己最高2位で最終戦も視界に
◇米国女子◇CPKC女子オープン 最終日(23日)◇ロイヤルメイフェアGC(カナダ)◇6452yd(パー70)
最終18番、短くてもしっかりと曲がるパーパットが持つ意味を「分かっていました」。吉田優利は即答する。単独2位で320ptか、2人が並ぶ2位タイで275ptか。ここまで93位にとどまる年間ポイントレースにおいて、1打の違いはとてつもなく大きかった。しっかり決めきり、出場6試合連続予選落ちからの自己最高2位フィニッシュ。「ずっと予選落ちから、こんな風にポロッと上位に入れると思っていなかった。すごくうれしいです」と笑みを浮かべた。
山下美夢有との6打差を追って2位から出たプレーは、1番でバーディ発進した後がままならなかった。ティショットを左のフェアウェイバンカーに入れた4番でボギーをたたき、獲りたい5番(パー5)でスコアを伸ばせない。4日間で最も強く吹いた風に対抗しようという意識からか、ショットが飛びすぎてピンチを招く場面が散見された。「すごくゴルフがしづらかったし、そこはまだまだ私のウィークポイントだと思う」
山下に少しでも迫りたい気持ちと、2位を守りたい気持ちのせめぎ合い。その中で2つの超ロングパットに救われた。フェアウェイからの2打目をグリーン奥に大きく外した6番はアプローチが止まらず、10m以上もオーバー。返しのパーパットを流し込んで耐えると、後半12番(パー5)では3Wで2オンして20mほどを沈めるイーグルを決めた。「ラッキーが2つもあって、きのう我慢した分、すごくいいのが返ってきたのかな」と喜ぶ。
強風、シビアなピン位置をものともせず、72ホールのツアー史上最少ストローク「257」に並んだ山下には9打届かず終えた。「Need more practice(もっと練習が必要)ですね」。さらに技術を高めるモチベーションにしつつ、まずは自らの目標をクリアできたことにホッとした様子がにじむ。
ポイントランクは46位までジャンプアップし、次週「FM選手権」終了時点のランキングが出場優先順位となる秋のアジアシリーズ切符を確保。「すごい大きな一歩だったかなと思います」。今季獲得したトータル516.2ptは、ランク60位までの11月の最終戦「CMEグループ ツアー選手権」進出も見えてくる数字だ。苦しくても、自らを鼓舞し続けた米ツアー3年目の戦いに光が差し込んだ。(カナダ・アルバータ州エドモントン/亀山泰宏)