2026年 ロッテ選手権

「“ゲータレード”から動かん…」西村優菜が初優勝の裏で曲げたポリシー

2026年 ロッテ選手権 事前 西村優菜
西村優菜が優勝争いの裏にあったリーダーボードとの“格闘”を明かした

◇米国女子◇ロッテ選手権 事前(29日)◇ホアカレイCC(ハワイ州)◇6530yd(パー72)

フロントナインで岩井明愛に逆転を許しながら、終わってみれば後続とは5打差の圧勝劇。西村優菜は前週「アーカンソー選手権」の終盤、悠々と逃げ切ったようで、実は残り数ホールは自身のポジションを把握できず「どうしよう…」と戸惑っていたという。

後半14番(パー5)でイーグルを奪ったとき、2位との差は3打にひろがった。しかし西村は前半8番を最後に、リーダーボードを見つけられないままプレーを進行。「14番が終わった後に『トイレに行きたい!』と思って、グリーンサイドのスコアを見る余裕がなかった」と、スルーしたまま15番(パー3)に向かったという。

アーカンソー選手権のリーダーボードはデジタル式で、数秒おきに画面が切り替わり、上位から一定の人数ずつ表示される仕組み。「リーダーのスコアはずっと出ているので、自分が首位だとは分かっていたんですけど何打差あるのか分からなくて…。16番のボードは30位台の選手しか見られなかった」とタイミングが悪く、戦況を把握できずにいた。

西村はもともと優勝争いの最中は極力、周りのスコアを確認するタイプ。「ボードを見ないとゴルフが難しくなる気がするので、“見る派”です」。続く17番(パー3)のグリーン脇でこそ電光掲示板を「絶対に見ようと決めていた」が、「パットを打つ前に見たら“ゲータレード”の広告が出ていて、打った後も同じで…」と困惑。「『ゲータレードから動かん…』ってひとり焦っていた」と残した18番(パー5)の攻め方を決められず、少し動揺したままティイングエリアに立った。

1打リードしていたら2打目をフェアウェイに刻むつもりだったが、なにせ同伴競技者よりは良いスコアであることしか分からない。覚悟を決めて打った1Wショットは会心の当たりでフェアウェイへ。残り距離が5Wでグリーンに届く距離になり、狙いを3オンから2オンに変更して見事にイーグルチャンスを作った。

「とりあえず、のせたと思ったら、(グリーン脇に)みんなが来てくれていたのが分かったので、イイ感じなのかな…と思った」と期待して最後のグリーンに上がると、2位との差はなんと4ストローク。最後にようやく安心し、2パットバーディで決着をつけた。(ハワイ州エワビーチ/桂川洋一)

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