「優菜、頑張れ」後ろの組の戦友にエール 吉田優利の歩みも確か
◇米国女子◇ロッテ選手権 事前(30日)◇ホアカレイCC(ハワイ州)◇6530yd(パー72)
思ったところに打ち出したボールがなかなかカップに沈まない。同じシーンが続くたびに「きょうは“私の日”じゃないかな」と思った。ため息は少しずつ、戦友へのエールに変わる。「優菜、頑張れ」。吉田優利は先週の「アーカンソー選手権」で最終組のひとつ前の組でプレー。初優勝に突き進む同学年の西村優菜のプレーを目で追っていた。
日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチーム時代の仲間で、プロ入りも同期。米女子ツアー参戦が1年早かった西村は4年目の今季、出場権維持が難しいポジションに立たされていた。ここ2シーズン、思うような結果が残せずに苦しんでいたのも吉田は知っている。
「本当にスゴイという気持ちでいっぱい。自分のゴルフに余裕があるわけではないですけど、自分は自分にフォーカスを当てながら、優菜がめっちゃ頑張ってくれてよかった」。スコア提出後、ホールアウトしたばかりの18番グリーンに戻って祝福したのは、山下美夢有が優勝した8月「CPKC女子オープン」に続いて今季2回目。ウォーターシャワーでずぶ濡れになったチャンピオンを優しく抱きしめた。
シーズンは終盤に差し掛かり、3年目の吉田も前進を続けている。CPKC女子オープンの2位が押し上げた年間ポイントランキング(レース・トゥ・CMEグローブ)は、先週の15位で5ランクアップして44位となった。
「毎週、試行錯誤しながらなんですけど、前半戦でつまずいた分は取り返してはいるかなとは思います」と充実感がありそう。 「今のゴルフだったら、わりと行けそうな気はする。この状態を保ちながらもっと良い戦いができたら」。西村が出場権を持たないアジアシリーズ4連戦はことしも全試合にエントリー。ポイントランキング上位60人によるシーズン最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC)初出場に照準を定める。
年に一度のハワイでの試合では2024年に5位に入った。強風を浴びて放つグリーンを狙うショットと、ショートパットをポイントに挙げる。「グリーンを外す回数は多くなるので、たぶんそこ。ラインよりもスピード調整なんかに集中しないといけない」と、シャープに18ホールを見渡した。(ハワイ州エワビーチ/桂川洋一)