グリーン上でチッピングの妙技も “直感”さえた岩井千怜「勝って1年を締めくくりたい」
◇米国女子◇BMW女子選手権 初日(22日)◇パインビーチGL(韓国)◇6784yd(パー72)
午前8時に10番からトップスタートした岩井千怜は、先にピンチが訪れた。1Wショットを左の斜面に曲げた11番でアプローチを寄せきれず、4mほどのパーパットを残しながら耐えた。「あれはもう、ナイスセーブでした。あそこのパーパットをしのいだのが結構大きかった」。124yd設定と短いパー3で、チャンスホールと見ていた13番を狙い通り獲ると、14番のボギーもすぐに15番(パー3)で取り返して流れを切らさなかった。
インスピレーションがさえたのは後半6番(パー5)。縦長グリーンの手前側に2オンしたものの、30ydほど先に切られたカップまでのルートにカラーが食い込んでいるようなシチュエーションだった。58度のウェッジでチッピングを選択し、邪魔なカラーをキャリーでクリアして1.2mにつけるバーディ。「直感で『これだ!』と思ってできた。良かったです」と笑顔でうなずく。
大きく打ち下ろす8番でもフォローの風に乗せた9Iのショットで奥のピンを攻め込み、この日パー3だけで3つ目となるバーディを奪った。最終9番でボギーはたたいたものの、首位と3打差の3アンダー8位スタートに納得の表情を浮かべた。
2週前にスポット参戦した日本ツアー「スタンレーレディスホンダ」で、双子の姉・岩井明愛が優勝を飾った。「やっぱり優勝している姿を見ると、私もああいうふうに優勝したいなって」と感じる部分はあった一方で、「いまはフラットに戻っています。勝って年を締めくくりたいっていう気持ちは毎年あるので」とも。今週を含めて残る米ツアー5試合で、シンプルにシーズン初勝利を欲している。
2日目以降も風はもちろん、雨を含めた天候との闘いが予想される。「気負わずに、『風強いなー、頑張るか』みたいな感じの気持ちで。直感ですね」と笑った。“らしさ”あふれるメンタリティで、タフな状況も乗り越えていく。(韓国・ヘナム郡/亀山泰宏)