韓国開催の米女子アジアシリーズが拡大へ 2027年から予選カット導入で選手の反応は?
◇米国女子◇BMW女子選手権 3日目(24日)◇パインビーチGL(韓国)◇6784yd(パー72)
米女子ツアーの秋季アジアシリーズ4連戦のうち、韓国開催の本大会は来季さらなるスケールアップを予定している。ことしは韓国女子ツアー(KLPGA)でプレーする選手たちが5年ぶりに参戦し、全体の出場人数を84人(昨年まで78人)にして賞金総額も5万ドル(約780万円)上乗せした。2027年はKLPGA選手を15人から30人と2倍に増やすなどしてフィールドを108人(米ツアー74人、招待選手4人)に拡大し、予選カットを設けることが決まっている。
複数の韓国メディアの報道によると、選手の割合や運営方式、中継放送の問題がこじれた影響で、2022年以降は米ツアー単独主管で開催されてきた。来季はKLPGAからの出場が30人に達することで、同ツアーの記録にもカウントされる見通しという。
米韓ツアーの“雪解け”を象徴する方向性だが、依然としてメインになる米ツアー選手の受け止めはどうだろうか。10年目の畑岡奈紗は「KLPGAの選手がたくさん出られるのはいいこと」と新鮮な競争を歓迎した上で、大局的な指摘を加えた。「私たちはアジア(がホーム)の選手だからまだいいですけど、米国とか欧州の選手からしたら、『アジアまで来て予選カットがあるの?』って思うかもしれないですよね」
選手の渡航にかかる経費に関してはツアーの補助もあるが、キャディら帯同スタッフはそうもいかない。長距離移動ほど“赤字”が膨らむリスクを無視できない中で、予選落ちがなく最低限の賞金が約束されていることは大きい。予選カットを理由に出場資格を持つ選手が参戦をためらう可能性は否定しきれない。特に来季はこれまでの中国→韓国という2戦目までの順番を入れ替えるスケジュール。中国開催の第2戦からの出場を選択するケースも考えられそうだ。
これまでは残り54ホールで巻き返しが可能だったが、予選カットの導入により、初日のちょっとした出遅れが致命的になるフォーマットでもある。あとは現時点で未定となっている開催コース。ここ2年は仁川空港から5時間を超えるバス移動を強いられていることもあり、主要空港からのアクセス向上もエントリーを促すポイントになるかもしれない。(韓国・ヘナム郡/亀山泰宏)