「最悪なところに」渋野日向子はトリプルボギー締めで出遅れ
◇米国女子◇メイバンク選手権 初日(29日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72)
最後の最後に痛恨のシーンが待っていた。ティショットでフェアウェイをとらえた最終9番。渋野日向子の打ち上げの2打目は右に流れ、グリーン手前の深いバンカーに突き刺さった。脱出に2打を要して4オンとなり、距離の長いボギーパットはカップを1.5mオーバー。返しを沈められず、3パットでトリプルボギーとなった。
直前まで2アンダーとまずまずのスタートを切れそうだっただけにため息は深い。トラブルを招いたUTでのセカンドが悔やまれる。「クラブ(選択)は間違っていなかった。左を嫌がって、最悪なところに外してしまった。ああいう結果になってしまう」と肩を落とし、必死に振り返った。
前半はバーディを重ね、スコアの伸ばし合いについていった。前半14番までに2つ。1オンが狙える16番では1Wを強振してグリーン右手前まで運び、ウェッジで作った2mのチャンスを生かした。
右ラフからの2打目をクリークに落とした17番では4オンの後、短いボギーパットが急傾斜に持っていかれてカップの左へ。気落ちするであろうダブルボギーの直後、18番(パー5)で3mのバーディパットを沈めてバウンスバックに成功した。
「(パーが並んだ)後半はパットがどこかで入ってくれれば…という感じだったけれど、最後に(大たたきが)来てしまった」。4バーディを奪いながら「73」で1オーバー。出場78人(棄権1人)で56位は出遅れと言わざるを得ない。
出場枠が狭いアジアシリーズの第3戦。渋野は前週の半ばに待機選手から繰り上がりでフィールド入りした。期せずして、すでに出場が決まっていた次週の「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ美野里コース)との2連戦に。来シーズンの出場優先順位を上げるべく、現在97位の年間ポイントランキングを上げる絶好の機会として意気込んで海を渡ってきた。
予選カットがなく、全選手が4日間回れるのもシリーズの特徴。「いいところをしっかり見つめて、悪いところを修正して、あしたのゲームを頑張りたいなと思います」。巻き返しへの契機はまだ54ホール残っている。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)