上田桃子のスイングをスーパースローで見る
2012年 クラフトナビスコ選手権
期間:03/29〜04/01 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
桃子、まさかの大失速 「折れない心が必要」
カリフォルニア州のミッションヒルズCCで開催されている、海外女子メジャー初戦「クラフトナビスコ選手権」3日目。8位タイからスタートした上田桃子は、8つのボギーを叩く大失速で67位タイに順位を落とした。
2日目に「69」をマークして首位と4打差に迫った上田は、「勝つというよりも自分のゴルフをしっかりする」と決勝ラウンドで迎えたこのチャンスに意気込んだが、「風の呼吸と自分のタイミングが合わなくて」と、時折吹く強風に苦戦を強いられた。
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強風、マネジメントミス、焦燥感・・・。追い込まれた上田はボギーを連発し、今大会の優勝にかける強い想いが空回りを続ける。「セカンドショットがウッドか5番アイアンくらいの距離ばかり残ってしまい、バーディチャンスにつけられる機会が少なかった」と、前半を終えて4つのボギーで後退した。
さらに、12番、「唯一のバーディチャンスだったから、ちょっと打ち急いだ。入れたい気持ちが強すぎて冷静にいけなかった」と、セカンドショットを約1.5mにつけるもバーディパットを外してしまう。「決めるべきところで決められなかったのも、流れを作れなかった原因。精神的な弱さも目立った1日」と粘る気持ちもついえてしまう。
体調不良から回復し、心身ともに充実して迎えた3日目、「凄くフィーリングが良くなっていただけに、今年は自分にもチャンスがあるかなと思っていた」。上田の落胆こそ大きいが、「こういうときこそ折れない心が必要」と前を向く。
「一生懸命練習してここまで来たので、今日できなかったことをしっかり出し切り日本に戻りたい。明日は、来年こそ笑顔で、最終ホールの橋を渡れるヒントを掴めるような1日にしたい」と、この逆境からも何かを得ようと最後までもがき、戦い抜く。