2015年 コーツゴルフ選手権 by R+L Carriers
期間:01/28〜01/31 場所:ゴールデンオカラGC(フロリダ州)
チェ・ナヨン 五輪出場へ弾みをつける3年ぶりV
米国女子ツアーの2015年シーズン開幕戦「コーツゴルフ選手権 by R+L Carriers」最終日。首位のリディア・コー(ニュージーランド)を2打差で追うチェ・ナヨン(韓国)が6バーディ、2ボギー「68」で通算16アンダーに伸ばし、1打差で逆転優勝。2012年「CMEグループ タイトルホルダーズ」以来、3シーズンぶりとなる通算8勝目を飾った。
終盤16番を終えてコーに1打差のリードを許していたが、17番でコーが5オン1パットのダブルボギーを叩き、逆に1打のリードを奪って単独首位に。「長く勝てていなかったし、18番(パー5)はとてもナーバスになっていた」という最終ホールもタップインパーで締め、グリーンサイドで待ち受けていたリュー・ソヨン、エイミー・ヤンら同郷の友人たちから大量のシャンパンを浴びせられる手荒い祝福を受けた。
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「去年は良いプレーができなかったけど、たくさんのミスから多くを学ぶこともできた。長い間この瞬間を待っていたから、(シャンパンを浴びて)体は冷えているけれど、心はホット」。
最後に優勝した12年シーズンは、「全米女子オープン」でメジャー初制覇を遂げるなどキャリア最高のシーズンを過ごした。「振り返ればあっという間だけど、その間にはいろいろなことがあった。辛い時期もあったけれど、今の自分を褒めてあげたい」と笑みを交えた。
「私のゴール」として短期的な目標に上げるのが、ゴルフが112年ぶりに正式種目に復帰する来年のリオ五輪への出場だ。今大会前の世界ランクは17位だが、それでも韓国人選手の中では7番目と圏外にいる。「五輪出場に向けて前進しようと、去年から修正を重ねてきた。こんなに素晴らしいスタートが切れたし、今シーズンがとても楽しみ」。開幕戦の復活優勝は、大舞台に向けてなによりの弾みになったに違いない。(フロリダ州オカラ/塚田達也)