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山口すず夏がプロ転向を表明 2月豪州で米ツアーデビュー

米国女子ツアーに参戦する山口すず夏(東京・共立女子第二高3年)が17日(木)、都内でプロ転向会見を行った。昨年末に同ツアーの出場権を争う予選会(Qシリーズ)にアマチュアとして臨み、36位で通過。不動産大手・環境ステーション株式会社(東京都中央区)と所属契約を締結し、2月にオーストラリアで行われる「ISPSハンダ ヴィックオープン」でプロとしての第一歩を踏み出す。

在学校の系列である共立女子学園の講堂には報道陣約50人が集まった。昨年12月25日にツアーへのメンバー登録を終え、プロとなった18歳は冒頭で「3年4組、出席番号28番・山口ずず夏です」と笑顔であいさつ。「どんなときでも笑顔で、観ている人が楽しいと思えるようなプレーをしたいと思っています」と宣言した。日本人選手としては宮里藍畑岡奈紗に続く“女子高生プロ”として海の向こうでデビューする。

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2015年、14歳で「全米女子オープン」に出場した山口は通信制でもなく、スポーツ選抜クラスも設けていない八王子市内の同校に入学した。文武両立を目指し、学校行事にも積極的に参加。2年時には国体の出場を辞退して修学旅行にも参加した。ゴルフ部顧問の池田孝氏によると、毎朝6時半に登校しトレーニングをしてから8時の始業に備えていたという。

3月に卒業式を控える中、壇上ではお世話になったゴルフ場などへの謝意とともに、「クラスメートのみんながいてくれたから、とっても楽しい高校生活が送れました。ありがとう」と感謝の言葉を口にした。

米国での早期プロ入りを目指したのは2020年の東京五輪出場という目標があるから。初戦となる「ISPSハンダ ヴィックオープン」から「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」、タイでの「ホンダLPGAタイランド」までの3連戦に臨むことが決まっている。「まずは5月のリシャッフル(出場優先順位の入れ替え)までに頑張って、オリンピックへの道筋を立てたい。東京五輪まで時間がないので、(世界ランク上昇のために)優勝を目指していく」と力強く語った。

今後はゴルファーのみならず、多くのプロアスリートのマネジメントを手掛けるIMGのバックアップも受ける。「一番こんな風になりたいと思うのはタイガー・ウッズ。(米ツアーで)80勝もしています。ひとりでそれだけ勝つのはとても大変。自分も強くて、素敵な選手になりたいと思います」と夢の一歩を踏み出した。(編集部・桂川洋一)

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