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2019年 KPMG女子PGA選手権
期間:06/20〜06/23 場所:ヘーゼルティンナショナルGC(ミネソタ州)

ジェットコースターでストレス発散 畑岡奈紗が最終日にまたも“爆発”

◇海外女子メジャー第3戦◇KPMG女子PGA選手権 最終日(23日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6807yd(パー72)

前年大会に続き、畑岡奈紗が最終日に魅せた。7バーディ、ノーボギーでプレー。4日間の大会ベストスコア「65」をマークし、リーダーボードを54位から14位に駆け上がった。ショットとパットがかみ合い「きょうは自分の思ったようなゴルフができて、すごくうれしいです」と前日までと打って変わって表情は明るい。

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インから出て11番(パー5)で2mを沈めると、バーディラッシュが始まった。15番(パー5)でラフからの3打目を50㎝につけ、2つ目のバーディ。17番(パー3)では手前2mを決めた。

バックナインに入ってからも、何度もキャディとこぶしを合わせた。1番でグリーン奥から5mをチップインさせると笑顔がはじけた。3番(パー5)で3打目を1mにつけ、5番でピン手前3mを沈めた。圧巻は最終9番。グリーンは18番と隣接し、両グリーンを囲む大スタンドは超満員。手前から10mを決めガッツポーズ、静寂が大歓声へと変わった。

「すごくタフなコンディションで、最初の3日はなかなか自分のゴルフができなくて」と前日まで、悪天候の影響やアイアンの距離感が合わず苦戦を強いられていた。「朝の練習場では、なかなかいいボールが出てなかった」と今朝になっても調子はいまひとつだった。特にきっかけがあったわけではないが、途中から「トップのポジションが良くなって、思い切って振り切ることができた」と復調した。

「ドライバーだけは調子が良くて、練習場でも3球しか打ってない」とフェアウェイを外したのは最終9番だけ。加えてアイアンの距離感も安定し、前日までは安全に攻めていたホールでも「アイアンがピンにからまないとなかなかチャンスにならない」とピンをデッドに狙った。「パットも積極的に打てた」とすべてがかみ合い、ビッグスコアにつながった。

メジャー制覇には届かなかったが「最後の最後に巻き返すことができて良かった」と笑顔。次週はディフェンディングチャンピオンとして迎える「NW アーカンソー選手権」だ。前年と同じアーカンソー州のピナクルCCで行われる。「3日間大会で、芝の感じも日本と似ていて好きなコース。ショットのイメージも良くなってきたので、しっかり頑張りたいです」と連覇に意気込む。

前日のホールアウト後は練習せず、北米最大のショッピングモール「モール・オブ・アメリカ」に出向きジェットコースターに乗ったという。「3日間のことは忘れて、全てを発散しました」。最終日の“爆発”の陰には意外なアクティビティがあった。(ミネソタ州チャスカ/柴田雄平)

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