石川は1回戦負け 藤田ら16選手が2回戦進出
片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権
期間:09/12~09/14 場所:葛城ゴルフ倶楽部
武藤俊憲 使用ボールを間違え手痛い敗退
2014/09/12 17:00
優勝賞金4000万円に加え、海外ツアーへの出場を支援する「グローバルチャレンジサポート」として1000万円、欧州ツアーの「ハッサンIIトロフィー」2015年大会の出場権も与えられる「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権」の初日。上井邦浩と対戦した武藤俊憲が手痛い敗戦をした。
息詰まる接戦は17番を終えてオールスクエア。最終ホールで1アップ奪った選手が勝利するか、決着がつかなければエキストラホールに入るという展開だった。
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18番パー5で2オンに成功した武藤は、イーグルパットを打ったが思ったほどボールが転がらず、マークをしてからボールを何気なくボールを手にして眺めた。「転がりが悪いのはボールに傷でも入っているのかと見たんです。そしたらあり得ない、というか自分の使っているボールじゃなかったんですよ」。
武藤が使用するタイトリストのプロV1には間違いないのだが、現在使っているはずの2014年モデルではなく、手のひらにあったのは2013年モデルだった。試合中に異なる種類のボールを用いることは禁止されていて、マッチプレーの場合はそのホールの負けとなる。
武藤は、試合の流れもあったのでバーディパットを沈めてホールアウト。バーディを奪えなかった上井が手を差し出して握手を交わそうとしたとき、武藤は「俺、違うボール使っちゃった。競技員に確認しなくちゃ」と告げた。
いったんは武藤の勝利と表示されたスコアボードだったが、この結果、18番は上井がアップしたことになり、上井が2回戦に進出した。
「キャディバッグの中を調べましたけど、他にはなくて、偶然1つだけ紛れていました。誰を責めるとかではなく、(18番で取り出した際に)気づかなかった自分が悪いんで」。ホールアウト後、武藤はしばらくロッカールームにこもり、肩を落としてゴルフ場を後にした。(静岡県袋井市/本橋英治)