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大会ホスト片山晋呉が貫録の初戦突破 大雨被害を心配

32人の日本人選手が出場するツアー外競技「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」が11日(金)、北海道の恵庭カントリー倶楽部で開幕。大会ホストを務める片山は1回戦で浅地洋佑を1UPで下した。

序盤2番(パー5)でイーグルを決めるなど8番を終えて3UPとリードした片山。後半インに入り、浅地にオールスクエアに持ち込まれながらも、上がり3ホールで冷静にパーを拾い続けて2回戦にコマを進めた。決着は最終ホールまでもつれたが、オフの合宿の“教え子”でもある浅地に「片山さんにはまったく感情の起伏がなかった」と言わしめる白星。

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「13番で(片山自身が)3パットボギーにしたのが、試合を長引かせた原因。パッティングの調子が良くて狙いに行ってしまった。ストロークは問題なかったけれど、ああいうのは流れが悪くなるよね。引き分けで良いホールだったのに。ああいうことをしないようにします。決勝戦ではないところで、1回やっておいてよかった」と、余力も感じさせた。

大会前からホストとしての仕事に追われ、この日はホテルから出発予定時刻の15分後に目が覚めた。「こんなことは初めて。試合が始まっても落ち着くことはないね」と表情には疲労の色が浮かぶ。

満身創痍で重責を果たす一方で気がかりなこともある。今週の記録的な大雨により、堤防が決壊した鬼怒川は、現在の実家がある茨城県筑西市を流れている。関係者の無事が伝わっているが「うちから15分くらい行ったところにはボートが出たと聞いた」という。被害状況が不透明な中「優勝したら自分が何かをしないといけないなと思っていた」と神妙な面持ち。心を痛めながらプレーを続ける。(北海道恵庭市/桂川洋一)

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