世界1位の目に涙 ダスティン・ジョンソン「心の中で自分と戦っていた」
2020年 マスターズ
期間:11/12〜11/15 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
350ydを1オンから3パット がっかりデシャンボーは次なる“研究”へ
◇海外メジャー◇マスターズ 最終日(15日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)
終わってみれば、通算2アンダー34位タイ。期待された優勝争いとは遠く離れたポジションにいながら、ブライソン・デシャンボーは最後まで話題を振りまいた。
<< 下に続く >>
10番スタートから最初の見せ場は13番(パー5)。1Wショットで左の林の上を抜き、9Iの2打目はバックスピンでカップをかすめるように戻って1.5mについた。あと少しでアルバトロスというスーパーショットを披露し、悠々とイーグルを奪った。
350ydの短いパー4となる後半3番は1オンに成功しながら、3パットでパーどまり。前日にロリー・マキロイ(北アイルランド)、この日はデシャンボーと同組だった63歳のベルンハルト・ランガー(ドイツ)も「世界一飛ばす男たちとのラウンドだったけど、まるで違うゲームだった。いつもは誰と一緒かなんて気にしないが、見ていて楽しいし、彼らのスタイルは魅力的だよ」とテンションが上がっていた。
「自分のプレーをすれば、優勝のチャンスはあると思っていた」とデシャンボー。自信満々で乗り込んだが、12日(木)の夜から、めまいなど体調不良に悩まされて緻密な計算に狂いが生じた。「コンディションは60%くらい。起き上がるたびに気分は悪いし、体がだるい。金曜日よりは良くなったけど、それでも厳しい。水分補給だってしてるんだけどね。坂道の上り下りが難しい。治さないといけない」
万全で臨めなかったことを嘆きつつ、自らの課題にも言及。「110ydのウェッジショットをしたら、30フィートもバックスピンしてグリーンを外れてしまった。ボールをウェッジにフィットさせていかないといけない」。ボールを塩水に浮かべて重心位置を測るなど尋常ではないこだわりをのぞかせる科学者らしく、次の“研究”に思考を巡らせた。
次戦は2021年1月にハワイで開催される「セントリートーナメントofチャンピオンズ」と明言。「今週起きたことはすべて改善しないといけない。ウェッジとパッティングの問題を片付けて、頭の中を整理しないと」とメジャー連勝を逃した悔しさとともにオーガスタを去った。