「ツアー選手権」2日目リーダーボード
2021年 ツアー選手権
期間:09/02〜09/05 場所:イーストレイクGC(ジョージア州)
松山英樹は自己ワースト→ベスト FWキープ悪化も減った“曲がり幅”
◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 2日目(3日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd(パー70)
初日「77」と苦しんだ松山英樹が、この日のベストスコアに並ぶ「65」をマーク。前日より12ストローク少ないプレーで通算1オーバー26位タイに上がり、週末のさらなる巻き返しへ期待を膨らませた。
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前日はラウンド後の練習も半ば切り上げる形で終了していた。「そこ(修正ポイント)が整理できていても、できていなくても、試合は試合(としてやってくる)。それがきょうはうまくいったって感じです」。短い時間でスイングの調整を完了させることは難しくても、自分の中で折り合いをつけてティイングエリアに立った。
2番(パー3)で3m弱を沈めてバーディ先行。4番ではわずかにフェアウェイを外れた1Wショットが深いラフに捕まり、2打目もグリーン手前にあるバンカーの右フチ近くに止まった。スタンスはバンカー内、腰ほどの高さにあるボールを真横に近い振りの軌道で1mに寄せてパーセーブ。アンラッキーをものともせず、続く5番からの3連続バーディにつなげた。
後半11番(パー3)で最初のボギーを喫したが、右奥のピンまでセカンドをしっかり突っ込んだ12番でバウンスバック。14番のボギーも、16番でフェアウェイバンカーから3mに絡めて時間をおかずに獲り返した。18番(パー5)もバーディで締め、7バーディ、2ボギー。「きのうと違って良いプレーができたかな」と借りを返した。
フェアウェイキープ率は前日42.86%(6/14)に対して21.43%(3/14)。数字の上では悪化した形でも、大きく曲げたホールは8番や10番など数える程度。「きのうより曲がり幅が減ったのは良かったと思う」と話したように、わずかに外れただけのシーンも多かった。
当地での自己ワーストから一転、「65」は2018年大会最終日と並ぶ自己ベストだった。「(スイングが)しっくりきていたら、フェアウェイに行くので」と納得いかない状態でも、8年連続最終戦出場の底力を示した。「まだ下の方なので、あしたも良いプレーができるように頑張りたい」と上だけを見て練習場へ向かった。(ジョージア州アトランタ/亀山泰宏)