「マスターズ」3日目スコア
2023年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
ラリー・マイズ&サンディ・ライルが「マスターズ」引退 “締め”に同組選手は憤慨
◇メジャー第1戦◇マスターズ 3日目(8日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)
ともに大会1勝のラリー・マイズとサンディ・ライル(スコットランド)がマスターズに別れを告げた。生涯にわたって出場権を持つ歴代優勝者はともに予選落ち。64歳と65歳はいずれも今年を最後にフィールドから去る。
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悪天候で順延となった前日の2日目、2人はいずれも第2ラウンド終盤のプレーをこの日の早朝に持ち越した。オーガスタ出身で1987年にグレッグ・ノーマン(オーストラリア)とセベ・バレステロス(スペイン)をプレーオフで破ったマイズは2ホール。そして、88年に勝ったライルは1ホール…どころか、カラーから4m弱の4打目を打つ直前に中断、翌日への持ち越しが決まった。
雷雲が接近したケースでは、選手は中断の知らせの後にすぐにプレーを止めなければならない。多くのパトロンの前でフィナーレを飾れず、運営側に対してモノを申したのが同伴競技者だった。ジェイソン・コクラックはレジェンドに残りわずかなストロークをさせなかったことに憤慨。3日目の朝、ゴルフチャンネルの取材に「(同じ組の)テーラー・ゴーチと僕のことはどうでもいい。彼の家族は確かに今朝もここにいたけれど、午前8時では多くのパトロンがいない。それが許しがたい。ばかげている」と吐き捨てた。
ライルは結局、早朝に88年の優勝当時に使用していたパターのレプリカを握り、カラーから2打を要してボギーで上がり「83」。通算20オーバーで終え、笑顔で帽子を取って歓声にこたえた。ホールアウト後は“卒業生”2人が互いに健闘をたたえ合った。地元の英雄でもあるマイズは「言葉にしがたい。ここで優勝できて本当に幸せだった。間違いなく、私の人生を変えてくれた」と感無量の様子だった。