16番のバンカーショットからトラブルに。ホブランのメジャー初制覇は再びお預けとなった(Andy Lyons/Getty Images)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 最終日(21日)◇オークヒルCC（ニューヨーク州）◇7394yd（パー70）

ブルックス・ケプカを1打差で追って迎えた後半16番、ビクトル・ホブランのボールが“消えた”。右サイドのフェアウェイバンカーから9Iでグリーンを狙った2打目は、目の前にそびえた深いラフに埋まった。無罰で処理しても、痛恨のダブルボギー。ノルウェー勢初のメジャー優勝はまたお預けになった。

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前半で惜しいパットが続いたことを悔やみながら、「彼（ケプカ）は決して僕に隙を見せなかった。僕も16番までは彼に譲らなかった」と熾烈なマッチレースを演じた。13番（パー5）からの2連続バーディで逆転のチャンスを再びうかがったところでまさかの後退。同じフェアウェイバンカーでは前日、コーリー・コナーズ（カナダ）も同様のトラブルに見舞われていた。

昨年7月の「全英オープン」は、首位で出た最終日に後退して4位。ことし4月の「マスターズ」は3位スタートから7位で終えた。今大会は前日の2位のままフィニッシュ。メジャー史上、ノルウェー出身選手の最高順位で満足するはずがない。「2位タイよりも1位の方がずっといい」と口にした。

「いまは最悪の気分だ。でも、良い方向に向かっていると思えるのは素晴らしいこと。自分のやるべき仕事に取り組めば、きっと近いうちに手に入るはず」。メジャー第3戦、6月の「全米オープン」（カリフォルニア州ロサンゼルスCC）への思いはいっそう強くなった。（ニューヨーク州ロチェスター／桂川洋一）