リー・ホッジスのクラブセッティング
2023年 3Mオープン
期間:07/27〜07/30 場所:TPCツインシティーズ(ミネソタ州)
最終ホールで見えた「オーガスタ」 28歳ホッジスが65戦目で初優勝
◇米国男子◇3Mオープン 最終日(30日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd(パー71)
5打のリードを持って最終日に入ったリー・ホッジスが2イーグル3バーディ、3ボギーの「67」で回り、7打差をつけて通算24アンダーで逃げ切った。PGAツアー本格参戦2シーズン目、米ツアー65戦目で初優勝をつかんだ。
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トップで最終日を迎えたのは、3位に入った昨年1月「ザ・アメリカンエキスプレス」以来。「5打差はジュニア時代にもなかったはず。難しくなるからバーディを獲り続けないと」と臨んだ最終日も、一度も後続に並ばれることはなかった。
2位から追って来たJ.T.ポストンは普段から練習ラウンドをともにする仲で、良きライバル。15番から連続バーディを奪うなど、最後まで食らいついた相手は「同じ組で回るのは久々。彼は最高のプレーヤーで、優勝争いをするにあたってこれ以上の選手はいない」と思える存在だった。
ポストンに3打差をつけて迎えた最終ホール。初優勝が目前に迫った局面で、キャディからかけられたひと言に勝利への意欲が高まった。「来年はオーガスタ(マスターズ)でプレーできると言われた。それまで考えもしなかったけど、最高の響きだった」と振り返った。高揚感を感じながら、18番(パー5)のティショットは左に曲げたが、2打目をフェアウェイに出して数十センチに3オン。ウィニングパットを沈めると、勝利の瞬間をかみ締めるように両手を握りしめた。
昨季はルーキーながら、フェデックスカップランキング105位でプレーオフシリーズに進出し「フェデックス・セントジュード選手権」で初戦敗退。今季はこの優勝でポイントランク74位から33位に浮上し、トップ50までが出場できる2戦目「BMW選手権」の出場圏内に食い込んだ。残るはトップ30に絞られる最終戦の「ツアー選手権」。
「これからは、プレーオフに向けてできる準備を進めるだけ。最高のゴルフができている。とても楽しみ」とエリートフィールド進出を見据えた。(ミネソタ州ブレイン/谷口愛純)