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2024年 バレロテキサスオープン
期間:04/04〜04/07 場所:TPCサンアントニオ オークス・コース(テキサス州)

バーディ締めで予選通過 久常涼が「鬼門」で“三度目の正直”

◇米国男子◇バレロテキサスオープン 2日目(5日)◇TPCサンアントニオ オークスコース(テキサス州)◇7438yd(パー72)

ルーキーにとっては三度目の正直だった。カットラインのすぐ下、通算2オーバーで迎えた最終9番、久常涼はフェアウェイから残り129ydの第2打でロフト56度のウェッジを握った。日中の暴風が少し弱まった午後7時半過ぎ。ピンそば5mにつけたチャンスを生かしたバーディ締めで決勝ラウンド進出を決めた。

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3月フロリダでの「コグニサントクラシック」、「ザ・プレーヤーズ選手権」ではいずれも最終ホールでバーディを奪えず、1打足りず予選落ちした。「毎週同じような位置で、2日目の後半は特に緊張しながらずっとプレーしている。この2日目は“鬼門”だった。3度目で最後にバーディを獲れて通れたのは良かったと思います」と胸をなでおろした。

ギリギリでの予選通過だけで満足する様子はない。1アンダー31位から風が強い午後にティオフしたこの日は、出だし10番でいきなりボギー。17番、後半2番(パー5)で100yd前後のウェッジショットをグリーン奥にこぼし、ボギーにした。

「17番は自分的には完ぺきかなと思ったんですけど、キレイに奥に消えていった」。風の呼吸が落ち着く瞬間を判断しながら打ったが、結果的にはピンチを演出。「2番も同じように、(17番を)踏まえて打ったけれど、同じように消えていくし…。その辺がトップの選手との差だというところを、きょうも感じました」と2バーディ、4ボギー「74」のスコア、通算1オーバー63位には悔しさも課題もいっぱいだ。

決勝ラウンドに進めなければ、年間ポイントレース(102位)の浮上は望めない。「僕の立場はポイントを少しでも稼がないといけない。ほんとギリギリ通れたので、あとはしっかり上を目指して頑張りたい」と週末の浮上を誓いつつ、頭には次週初出場する「マスターズ」の景色もある。

砲台グリーンの多いオーガスタナショナルGCは必ずや、毎ホール、グリーンの極小エリアに「打ってみろ」とばかりに要求してくる。「オーガスタでも同じようなウェッジショットを結構求められると思う。すごく良い練習だと思いながら、きょうはしっかり攻めました。あした以降も見据えながらプレーしていければ」と視線を高くした。(テキサス州サンアントニオ/桂川洋一)

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