河本力 プロフィール
2024年 全米オープン
期間:06/13〜06/16 場所:パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)
「リキって言われた…!」河本力が驚きの3ショット 清水大成も初メジャーへ、いざ
◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前(12日)◇パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2(ノースカロライナ州)◇7548ヤード(パー70)
18ホールの練習ラウンドを折り返したとき、思わぬ選手たちから声がかかった。「リキ、ひとりなら来いよ」。“渋滞気味”だったティイングエリアで河本力はビックリ。同伴プレーに誘ってくれたのはPGAツアーで活躍するジャスティン・トーマスと世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー。メジャー初出場の24歳にとって2人はまだ、映像の中のスターたち。初対面で「リキって言われた…!」。喜んだのも無理はない。
5月の日本での最終予選会を通過して、やっとたどり着いた大舞台でサプライズ。「すごくフレンドリーに誘ってくれた」と気さくな姿に心を打たれ、目の前で世界一の技を堪能できた。厄介な砲台グリーンが続くコースで、「ショートゲームがめちゃくちゃうまい」と寄せの精度の高さに感嘆。「世界で圧倒的なナンバーワンのシェフラー。すごく良い刺激をもらえた。良い意味で、こっちに早く来たいな…と。挑戦したいなと思えた」とうなずいた。
初体験のパインハーストNo.2は、考えていた通り、パワーだけでは攻略できないとすぐに分かった。「ちょっと良くないところにのせたら、すぐに3パットしそう」と警戒する一方で、「会場にいるだけで楽しくなります。練習日からこれだけギャラリーがたくさん入って、ワクワクしっぱなし」と胸を躍らせる。「ベストを尽くして、良い緊張感を持ってやりたい。バーディを獲れるホールは少ないので、その中で流れを作って」と等身大の力を見せたい。
清水大成は河本と同じようにメジャー初出場、前週は国内メジャー「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」を4日間戦った。最終日の夜には飛行機に飛び乗り、同日中に米国入り。10日(月)にさっそく練習ラウンドを開始した。
開幕2日前の11日(火)には松山英樹、石川遼とコースをチェック。「本当に世界で戦っているので、もう刺激しかなかった」。12日(水)も石川、星野陸也とプレーをともにして最終調整を終えた。「想像していたことが結構ヤバかったので、まさにその通りだなと。もうほんとに難しい」。最終予選会はことし3年連続でプレーオフ(昨年は補欠決定戦)を戦った。三度目の正直でやっとチャレンジできる。「グリーンにのせることが本当に大変。行ってはいけないところだけには行かないように」。神経を研ぎ澄ませてぶつかっていく。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)