息子の"クオリファイ合格"にジェイ・ハース感無量
50歳のジェイ・ハースがPGAに残る理由
7週間前に50歳の誕生日を迎えたジェイ・ハースだが、彼が選んだ戦いの場はPGAツアー。そしてそのPGAツアーで若者顔負けの活躍をしている。03年シーズンにはキャリアベストとなる年間で250万ドルを獲得し、賞金ランキングでは15位。また「プレジデンツカップ」の選抜メンバー入りも果たした。そんなジェイ・ハースの中には、チャンピオンズツアーへの移行は、まだまだ先の話のようだ。
ジェイ・ハース
「昨年49歳の私は、まだPGAツアーの選手でありつづけたいと思っていたんだ。チャンピオンズツアーに移行する準備が整っていないからね。今年はひとつの目標を追いかけることにしたんだ。ライダーカップの選抜メンバーに入ることだよ。ポイントランキングは15位なので昨年のような良い成績を残せればチャンスがあると思うんだ。昨シーズンがあまりにも素晴らしく充実した一年だった。まるで初めてゴルフをやり始めたときのような充実感だったんだ。なぜだかは分からないけど、チャンピオンズツアーに行ってしまったら、もうここへは戻って来られなくなるような気がするんだよ」
ジェイ・ハースの友人でありコーチのビリー・ハーモンが今週のボブホープ・クライスラークラシックでキャディを務めている。その友人の目に映るジェイ・ハースには、ゴルフへの情熱とプロフェッショナリズムが満ち溢れていて、まだまだPGAツアーに残れるとビリーは語る。
ビリー・ハーモン
「彼は飛ばし屋タイプのゴルファーではないので、しっかりとボールをコントロールし、戦略を立ててプレーすることが上手いんだ。そんな彼にクラブやボールの技術発展が25ヤードもの飛距離をプレゼントしてくれたから、彼でもパー5に2オンできるんだ。もともと彼が培ってきた技術に飛距離も加わったわけだよ。そして何よりも天性のタッチをもっている。パットもしっかりと練習しているけど、センスがもともと備わっているんだ」
ジェイ・ハース
「ゴルフへの情熱が再び燃えているんだよ。28年間のPGAツアー生活を振り返ってみて再認識したけど、ゴルフへの情熱が無くなったら終わりだ。だから精神的にも肉体的にも情熱を失わないように自分を鍛錬していかなければならないんだ。今シーズンに向けてしっかりトレーニングも積んできたよ」
ビリー・ハーモン
「私が思うに、プレジデンツカップの選抜メンバーに選ばれたことがジェイのやる気を掻き立てたんだよ。ライダーカップ選抜メンバー入りも決して遠い夢じゃない。今ハースの目標はライダーカップだからね。そんな彼だからチャンピオンズツアーでプレーするというような話はまだ一言もないよ」