ラームは混戦“演出”のコースセッティングを称賛 LIVに3つ目のメジャータイトルなるか
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 3日目(16日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)
世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーに同2位ロリー・マキロイ(北アイルランド)…。間違いなく現在のゴルフ界の中心に君臨する2人が前日、コースセッティングに物申したコメントをチェックしていたのだろうか。ジョン・ラーム(スペイン)は大会を主催する全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)について「ショーマンシップの面で彼らは素晴らしい仕事をした」と賛辞を惜しまなかった。
トップから3打差以内に10人、4打差以内に22人、5打差まで広げれば30人がひしめく大混戦。それを“演出”したのがシェフラーやマキロイも言及していたピン位置だという。コースチェックにおいて複数のホールロケーションを想定して練習するのは、ツアープロにとって当たり前のこと。「開幕前に『そこはありえないよ』と言っていた場所がいくつかあった。でも、彼らはそこにピンを切った。信じられないほど難しいピン位置、接戦を演出する手法を見出した」。皮肉ではない好意的な受け止めを強調した。
もちろん「プレーするのは大変だけど、うまくいけば難しさも一種の楽しみになる」と話したように、自らの好成績が舌を滑らかにしている。16位から5バーディ、2ボギーの「67」で通算4アンダーまで伸ばし、首位と2打差2位に浮上。2021年「全米オープン」、23年「マスターズ」に続く3つ目のメジャータイトルへチャンスを広げた。
今季は主戦場とするLIVゴルフで2勝を含めて好成績を連発している。ショットの感触は「ことしに入ってからの段階より良かったと言えるのは2021年だけ。フィーリングとしては間違いなく(キャリアで)トップクラス」と自信にあふれる。初日122位だったパッティングのスコア貢献度がこの2日間は38位、35位と劇的に改善。LIV移籍後はなかなか存在感を示せなかったメジャーの舞台で久々にスポットライトを浴びそうな気配が漂う。
優勝すれば23年「全米プロ」のブルックス・ケプカ、24年「全米オープン」のブライソン・デシャンボーに続く3人目となる現役LIV戦士のメジャータイトル奪取になる。結果次第では、サウジアラビア政府系ファンド(PIF)の資金投入打ち切りが決まった新興リーグにもたらす影響も小さくなさそうな最終日。「自分がコントロールできる範囲外のことは考えない。優勝して、あしたまたここ(取材エリア)へ戻ってきたときに同じ質問をしてもらえれば答えるよ」と集中力を高めた。