久常涼が初の「全米オープン」出場権 全米プロ35位でギリギリ踏みとどまった
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 最終日(17日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)
いくつかの取りこぼしは確かにあった。後半16番(パー5)も、18番も3mのバーディパットがカップをかすめた。「“最後、大事だよ”ってチラッと思ったんですけどね…」。3年連続で戦った全米プロの決勝ラウンドは悔しさいっぱい。満足には至らなかったものの、久常涼は次のメジャーにもまた挑戦できる。
通算1オーバー35位でフィニッシュしたことで、今大会終了後の世界ランキングで前週から1ランクダウンの60位となり、6月「全米オープン」(ニューヨーク州シネコックヒルズGC)の出場権を獲得した。「上位60位」のボーダーラインをギリギリでクリア。4月「RBCヘリテージ」から不振続きの時期になんとか踏みとどまった。
初日の首位スタートを思えば、物足りない気持ちもある。「これだけ団子(状態)の試合だったので、1打、 2打で順位がすごく変わる」。2日目から2ラウンド「73」を並べ、最終日は52位からのスタートだった。
1番で6mのスライスラインがカップに消えてバーディ発進、2番は残り96ydの2打目をベタピンにつけた。フェアウェイからピン右1mをとらえた4番で4つ目。「ショットの感じはきのうとあまり変わらなかったが、きょうは風が少し穏やかだった分、チャンスに多く付けられた」と積極さを失わず攻め続けた。
パーオンを逃した7番はウェッジで、8番(パー3)は奥の刈り込まれたエリアから砲台グリーンに向けてパターで寄せ、ピンチをしのぐ場面も光った。4バーディ、2ボギー。「少し残念ですけど、ショットは良くなっている」と思えたこと、そして1打の重みを改めて感じられたことは、PGAツアーのレギュラーシーズン後半戦にきっと繋がる。
当初は欠場も頭にあった、次週の「ザ・CJカップ バイロン・ネルソン」(テキサス州TPCクレイグランチ)にエントリーした。「自分の状態がちょっと良くなってきているから、休むよりも試合かなと」。翌週の「チャールズ・シュワブチャレンジ」(同コロニアルCC)は昨年6位に入った大会だ。
さらに翌週のシグニチャーイベント(昇格大会)「ザ・メモリアルトーナメント」(オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC)のフィールドに入れれば、6週連続の出場となる。23歳の毎日はどこまでも忙しい。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)