どれだけ練習しても「時間が足りない」 久常涼にガレス・ジョーンズ氏が帯同
◇米国男子◇チャールズ・シュワブチャレンジ 事前(27日)◇コロニアルCC(テキサス州)◇7289yd(パー70)
プロアマ戦を終えた久常涼は、スタートホール横のパッティンググリーンでPGAツアーのオフィシャル取材を受けていた。アメリカでも話題になったパットルーティンについて、細かな質問が相次いだ。取材中はジョークを交えて笑いを誘ったが、撮影を終えてチームのもとへ戻ると、「(打撃)レンジに行く」と言ってすぐに表情を引き締めた。
今の自分には練習する時間が足りない――。練習場に向かうその後ろ姿からは、そんな思いが伝わってくるようだった。前週の日曜日まで試合を戦い、翌月曜日にフォートワースへ移動すると、すぐに打撃レンジで汗を流した。火曜日は練習ラウンドを9ホール回り、残りのハーフは短いクラブを持ってプレー。さらにショートゲームを練習し、その後は課題であるグリーン上に多くの時間を費やした。そして、試合前日のこの日は朝からプロアマ戦に出場。取材対応を経て、ショット練習、アプローチ練習、パッティング練習とフルコースのメニューで忙しく練習日を過ごした。
寸暇を惜しんで練習に励むのは、前週「ザ・CJカップ」の悔しさがあるからだろう。調子が上向いてきた中で、3日目までスコアを伸ばしながら最終日に失速。不本意な結果(19位)に終わった。「引き続き状態はいい感じだと思いますが、最後の悔しさもあるので…。今週は得意なコースでもあるし、頑張りたい」と記者の質問にも口数は少なめ。調子の良さを結果につなげたい思いが、練習の球数を増やした。
今週はナショナルチーム時代からの縁で、現在もコーチ契約を結ぶガレス・ジョーンズ氏が帯同。久常の練習への取り組みを前向きにとらえていた。
「涼は自分が何をすべきか理解しています。自身のルーティンを確立しつつあり、それが誰かの真似ではなく“涼のルーティン”になってきています。それがいいですね」と教え子の成長に目を細めた。
また、今週のコースは久常に適しているとジョーンズ氏は分析する。「ドライバーで330ヤードを求められるコースでは少し厳しい面もありますが、このコースのようにショットの精度が求められる場所なら、彼には合うはずです。ここではボールストライカーであることが重要ですからね。ドライバーのコントロールも利いていますし、グリーンを狙うアイアンショットも非常に優秀。どちらもトップ20に入るレベルですから、期待していいと思います」
練習日の3日間でみっちりと久常をサポートし、「リズムやテンポなど基本的な部分の確認と、ショートゲームでは少し姿勢の部分の修正をしました」と話した。
久常は初日、午前11時40分にチャンドラー・フィリップスとケビン・ロイと同組でスタートを迎える。昨年6位と相性のいい大会で、確かな結果をつかみたい。(テキサス州フォートワース/服部謙二郎)