3年目の久常涼に見た「泥臭さ」 4打差15位で決勝へ
◇米国男子◇チャールズ・シュワブチャレンジ 2日目(29日)◇コロニアルCC(テキサス州)◇7289yd(パー70)
この日トップスタートだった久常涼は、出だしから順調にスコアを伸ばした。11番パー5で3打目を寄せて手堅くバーディを奪うと、15番でも140ydを1.5mにつけてバーディ。18番では131ydをピンに絡めてバーディを奪い、前半は3つスコアを伸ばした。折り返し後の1番パー5でも確実にバーディを奪い、スコアカードに「〇」を重ねていった。
8アンダーまでスコアを伸ばした時点で、「HISATSUNE」の名前はリーダーボードの最上位にあった。中継カメラが久常のグループにやってきて、周囲が騒がしくなり始めたころ、歯車が狂い始める。
4番のショートホールでティショットを右手前にこぼすと、アプローチを寄せきれずにスコアを落とす。5番でバウンスバックするも、7番では3パットでボギー。この日、難度1位の9番ホールではティショットを左に曲げてボギーを喫した。前半に貯めたスコアを生かしきれず、この日は2アンダーにとどまり、通算6アンダーでフィニッシュ。終盤にスコアを落とし、肩を落としてクラブハウスへ引き上げた。
本人にとっては不満の残る一日だったかもしれないが、上位勢もスコアを伸ばしきれておらず、トップとは4打差を維持。優勝を狙える位置で週末を迎える。
一日を通してみると、久常のゴルフはまさに「泥臭い」の言葉がふさわしい。例えば17番では、ショートサイドのバンカーから2mに寄せ、パーパットも縁をなめながらねじこんだ。3番パー4のティショットでは、左ドッグの難しいライン取りが求められる中、フィニッシュを崩しながらも左の木の上からドローをかけてフェアウェイへ運んだ。完璧なスイングができなくてもインパクトだけは確実に――そんな気迫のこもった一打だった。
また難しい5番は左ラフから2打目をなんとかカラーまで運び、そこからパターで沈めて直前のボギーを取り返した。ズルズルとスコアを落としかねない場面での勝負強さも、PGAツアー3年目ならではの「泥臭さ」だろう。週末の優勝争いに踏みとどまったのも、こうした一打の積み重ねによるものに違いない。
トップ集団は、久常がいる4打差以内に24人がひしめく混戦状態。この中からいち早く抜け出すことができるか。(テキサス州フォートワース/服部謙二郎)