クラブを投げて2罰打 ホアキン・ニーマンがメジャーでゴルファーの「行動規範」に違反
◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(19日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
前日の第1ラウンド(R)でクラブを投げたホアキン・ニーマン(チリ)が翌朝に2罰打を受けた。大会がゴルフ規則における重大な不正行為に該当すると判断した。
ニーマンは初日の後半6番で、ティイングエリアからのショットをOBゾーンに2回打ち込んだ。5打目で正面のネイティブエリアに入れ、SWで6打目を放った直後に怒りが頂点に達した。「スイングが悪く、2回もOBにして、すごくイライラしていた」と問題のシーンを振り返り、「ショットを(フェアウェイに)刻んだ後、溜まっていた気持ちが爆発して、クラブを投げ捨てるのを避けられなかった」と明かした。
この日の早朝、日没順延で持ち越した1Rの残りホールを消化し、スコア提出時に競技委員から罰打の付加を通告された。「僕のマナー違反だった。2ペナは厳しく感じたが仕方がない。学ばなければならなかった。少し納得いかない気持ちもあったが、僕も選手がクラブを投げるシーンを見たら嫌になる」と反省し、抗議はしなかったという。同ホールのスコア「9」は「11」に修正され、同ラウンドを「78」で終えた。
プレーヤーの行動基準を定めるゴルフ規則1.2(※)は、ゲームの精神に反する行動について言及。大会が独自のローカルルールを採用することを認め、1.2bで「委員会はこの規範の基準に反する重大な非行に対してプレーヤーを失格とすることもできる」と明記している。メジャーの各トーナメントは今季、同規則の厳罰化を進めており、本大会では最初の違反で警告、2回目は2罰打、3回目で失格になる。今回のケースは極めて悪質と判断され、いきなり罰打の裁定が下った。
ニーマンはチリ出身の27歳。2022年までにPGAツアーで2勝を挙げ、同年秋に主戦場を移したLIVゴルフでは通算8勝を挙げている。8オーバーで迎えた直後の2Rは7バーディ、2ボギーの「65」と挽回。問題の6番は2打目をピンそば60cmにつけるバーディを奪い、通算3オーバーで決勝ラウンドに進出した。
※<ゴルフ規則1.2 プレーヤーの行動基準>(抜粋)
1.2a すべてのプレーヤーに期待される行動
すべてのプレーヤーは次の行動をとることによってゲームの精神の下でプレーすることが期待される:
・誠実に行動すること 例えば、規則に従う、すべての罰を適用する、プレーのあらゆる面で正直である。
・他の人に配慮を示すこと 例えば、速やかなペースでプレーする、他の人の安全に気を配る、他のプレーヤーの気を散らさない。プレーヤーのプレーした球が誰かに当たる危険があるかもしれない場合、プレーヤーはすぐに注意を喚起(「フォアー」のような伝統的な警告など)するべきである。
・コースをしっかりと保護すること 例えば、ディボットを元に戻す、バンカーをならす、ボールマークを修理する、不必要にコースを傷つけない。
この方法で行動しなかったことに対して規則に基づく罰はない。ただし 、プレーヤーが重大な非行をしたと委員会が考えた場合、その委員会はゲームの精神に反する行動をしたことに対してそのプレーヤーを失格とすることができる。
1.2b 行動規範
委員会はローカルルールとして採用する行動規範の中にプレーヤーの行動についての委員会独自の基準を規定することができる。
・この規範にはその基準の違反に対する罰(例えば、1罰打や一般の罰)を含めることができる。
・委員会はこの規範の基準に反する重大な非行に対してプレーヤーを失格とすることもできる。