2026年 全米オープン

誕生日&父の日に偉業なるか シェフラーは6打差大逆転ならキャリアグランドスラム

2026年 全米オープン 3日目 スコッティ・シェフラー
世界ランク1位がスイッチオン

◇メジャー第3戦◇全米オープン 3日目(20日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)

こぶしを力強く振り下ろし、何度も吠えた。後半14番、スコッティ・シェフラーはグリーン奥のコレクションエリアから鮮やかなチップインバーディを決めた。「この3日間ずっと苦戦してきて、その時点でトータルオーバーパー。優勝が遠のいていくような感覚になっていたところで、ひとつ伸ばせたのは本当に良かった。かなりいい気分だった」。リンクススタイルのコースにとどろくギャラリーの大歓声にも背中を押され、それまで息を潜めていた世界ランキング1位のスイッチが入った。

2026年 全米オープン 3日目 スコッティ・シェフラー
偉業が懸けて戦う

大きく打ち下ろすティショットが風の影響を受けやすい15番は1Wのローフェードできっちりフェアウェイを捉えた後、3mのチャンスを逃さず小さくガッツポーズ。16番(パー5)でも残り272ydから5mもない絶好機を作った2打目に再びこぶしを握った。イーグルこそ逃しても、いつも淡々とプレーする男が感情をむき出しにしてチャージをかけた。

17番(パー3)でボギーを喫し、しっかり曲がる2m強を外した18番をパーで終えた「69」も、出だし2連続ボギーから始まった一日を思えば悪くない。首位を独走するウィンダム・クラークとは6打差ながら、2サムの最終日最終組に飛び込んでみせた。

スコッティ・シェフラー
最終日は誕生日と父の日が重なる

最終日となる21日には30歳の誕生日。父の日と重なって「お祝いしてもらえるのは一日だけだから、損した気分」と笑いながら、宿泊先に戻って最終ラウンドのスタートまで子どもたちと一緒に過ごす時間が待ち遠しい。

「全米オープン」における最終ラウンド最大の逆転劇は1960年にアーノルド・パーマーが7打差をひっくり返したもの。史上7人目のキャリアグランドスラム達成には、まさに大会史に残るようなドラマが必要となる。

2026年 全米オープン 3日目 スコッティ・シェフラー
ゴルフ史に残るドラマが生まれるか

「何が懸かっているのかを把握しておくのは大切なこと。トーナメントやメジャーで優勝するために長い間、懸命に努力を重ねてきたわけだし、まさにあしたがそうだ。ウィンダムに追いつこうとするなら、本当にいいラウンドを求められる。その瞬間をしっかりと理解し、全力を尽くすこと。それもまた、プロセスの一部なのだと思う」。偉業につながる歩みをしっかりと意識してラスト18ホールの勝負に臨む。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)

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