“たられば”へのユニークな返答が秀逸 2罰打ニーマン「見せしめでは…」の声にも潔く
◇メジャー第3戦◇全米オープン 最終日(21日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
LIVゴルフを主戦場とするホアキン・ニーマン(チリ)が通算1オーバー7位となり、7度目の出場で初のトップ10入りを果たして2027年大会(カリフォルニア州ペブルビーチGL)の切符を確保した。
トップ10入りによる翌年出場資格について「知らなかった」と話し、「前回2018年にトミー(フリートウッド)が『63』を出してクラブハウスリーダーとなったことは知っていたから、『63』を狙った」。目標には届かなかったものの、「66」はルドビグ・オーベリ(スウェーデン)、ピーター・ユーラインと並ぶこの日のベストスコアだった。
第1ラウンドでクラブを投げて2罰打を科されたペナルティがなければ、3人しか出なかったトータルアンダーパーグループに加わって優勝争いを演じる可能性すらあった。そんな“たられば”には「もし僕の祖母にタイヤがついていたら、彼女は車になると思うよ」とユニークなたとえで返して首を振った。
今大会の中継映像としてジョン・ラーム(スペイン)が放り投げて地面に落ちたクラブを蹴り上げる動画がSNSで拡散されているが、予選落ちしたラームにペナルティが科されたとの発表はない。プレーヤーの行動基準を定めるゴルフ規則1.2に違反したケース厳罰化を進めるトーナメント側の意向を反映した“見せしめ”ではないかとの声もある。
ニーマンも「正直、そう(見せしめだと)思う」と言いつつ、あくまで自らの行動が招いた結果として受け止める。「あんなことをして気持ちが晴れるわけもなければ、クラブを投げたことを誇りに思ったりなんてしない。自業自得と分かっている。もうどうすることもできないし、今回の件からなにかを学べた気はする」とうなずいた。
くしくもキャリア28度目のメジャーで自己最高のフィニッシュだった。昨年「全米プロゴルフ選手権」も8位に入っており、メジャー初タイトルへの期待も膨らむ27歳。神妙な表情でインタビューに答えていたが、「正直、いい投げっぷりだったとは思うけどね」とポツリ。一瞬だけ、いたずらっぽく笑った。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)