2026年 BMW選手権

正念場の久常涼が1打差好発進 PGAツアートップ30へ“2位以上”に挑む23歳の戦い

2026年 BMW選手権 初日 久常涼
久常涼が1打差6位の好スタートを切った

◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 初日(20日)◇ベルリーブCC (ミズーリ州)◇7448yd(パー70)

最後まで攻め切る姿が頼もしかった。624ydと距離の長い17番(パー5)。久常涼はドライバーを振り切ってフェアウェイに置くと、3Wを握ってグリーンを攻めた。第2打はグリーン右手前のバンカーに吸い込まれたものの、これを寄せてこの日5つ目のバーディ。「65」をマークし、PGAツアー(米ツアー)トップ50が集う舞台において1打差6位で滑り出した。

2026年 BMW選手権 初日 久常涼
グリーンを狙うショットが好調

持ち前の精度の高いショットで、次々とチャンスを作った。2番で10mを沈めた一打から2連続バーディを先行させ、5番ではフェアウェイから残り176ydを1.5mにつけてスコアを伸ばす。パーだった7番では1m、15番でも3.5mとチャンスメークしており、さらに伸ばせる気配も漂わせた。最終18番ではフェアウェイに置いたティショットを起点に、第2打をピン左前7mへ。バーディこそ逃したが、「ロケットクラシック」最終ラウンド以来3試合ぶりのボギーフリー・ラウンドは大きい。「大きなピンチはなかったけれど、しっかりパーパットも入ってくれた。その辺はよかったかな」。小さくうなずいた。

2026年 BMW選手権 初日 久常涼
新たな「相棒」のパターも背中を押した

前週から「全部変わらない」という好感触のショットに、課題に挙げていたグリーン上がかみ合った。今週から新たに投入したパターのテーラーメイド「TP コレクション ブラック バルボア」はもとより、会場入りしてパッティングコーチのステファン・スウィーニー氏とストロークを調整。「パッティングもぼちぼち入っていたのがよかったのかな」と上向きのシグナルを感じている。パッティングのスコアへの貢献度を示す「ストロークゲインド・パッティング」は今季平均「-0.211」(116位)を大きく上回る「0.523」(大会19位)だった。

2026年 BMW選手権 初日 久常涼
最終戦への扉をこじ開ける!

23歳は、生き残りをかけた戦いの真っただ中にいる。プレーオフシリーズ第2戦の本大会に進出したことで来季シグニチャーイベント(昇格大会)への出場資格を得たが「それは最低限」というスタンスを崩さない。現在の年間ポイントランク(フェデックスカップ)45位から、トップ30が集う最終戦「ツアー選手権」(ジョージア州イーストレイクGC)に進むには単独3位以上のフィニッシュが最低必要。ただ、これはボーダーライン上のリッキー・ファウラーの棄権などしてポイント加算がないと仮定した場合の条件で、現実的には2位以上が求められる。ツアー参戦3シーズン目。歴戦の選手たちとの上位争いは、望むところだ。(ミズーリ州セントルイス/中村文香)

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