最悪な滑り出しからマークした「65」ウィンダム・クラークが独走態勢を築けたわけ
◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 3日目(22日)◇ベルリーブCC(ミズーリ州)◇7448yd(パー70)
滑り出しは最悪だった。1打差首位から出たウィンダム・クラークは1番で第2打を深いラフに打ち込み、第3打もグリーンに乗せられずにいきなりダブルボギーをたたいた。トップから陥落。2番のティイングエリアに立った時、「最悪だったな」とキャディにつぶやくと、「難しいことに挑戦できるのは楽しいじゃないか。次に進もう。もう終わったことだ」と前向きな言葉が返ってきた。そこから、反撃が始まった。
4、7番でバーディを奪い返すと見せ場は8番(パー5)でやってきた。5Wを手にカットをかけた残り255ydの第2打をピン奥2.5mにつけてイーグルを奪う。「あれは素晴らしいショットだった」。バックナインに入ってからもバーディを重ね、1イーグル、6バーディ、1ボギー、1ダブルボギーで5アンダー「65」。2位との差を5打まで広げ、一気に独走態勢を築いて最終日へと向かう。
今季は5月の「ザ・CJカップ バイロン・ネルソン」でツアー4勝目を挙げ、6月のメジャー「全米オープン」では世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーとの最終組対決を制して大会2勝目を飾った。PGAツアーの年間最優秀選手賞の候補の一人である32歳にとって、今季3勝目を挙げれば大きな意味を持つ。
「目が覚めると、胃のあたりが少しキュッとするような感じがある。でも、それも楽しいことだよね。僕たちアスリートはそういう瞬間を求めているし、そういう瞬間を追いかけている。だから、明日が楽しみだよ」
クラークが5打以上のリードを奪ったのは、今季2度目。1度目の「全米オープン」では6打のリードから、最終的に1打差で勝利している。(ミズーリ州セントルイス/中村文香)