2026年 ツアー選手権

わずかな誤差が響いた25位発進 松山英樹が感じていたティショットの「ズレ」

2026年 ツアー選手権 初日 松山英樹
12回目の出場となる今年は25位からのスタート( Andrew J. ClarkI/SI Photos/ISI Photos via Getty Images)

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 初日(27日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70)

年間王者を決める戦いの幕開けを前に、早朝のアトランタは大雨に見舞われた。幸い第1組のスタート前に雨は上がり、競技は予定通りに開始。ただし、コースはプリファードライが採用されるほど湿っていた。松山英樹は1アンダー「69」で25位発進。ティショットのわずかな誤差がスコアに響いた。

ボギーは2つ。最初は12番で、3Wのティショットが水を含んだ左ラフにつかまり、ボールは深く沈んだ。2打目はフェアウェイに出すだけでスコアを落とした。16番はドライバーショットが右バンカーに吸い込まれ、レイアップを余儀なくされてのボギー。いずれもティショットのミスがきっかけだった。

我慢強いプレーを続けていた。1番は1Wで右バンカーに入れ、3打目勝負で137ydを90cmに寄せてパー。4番もやはりティショットが右ラフにつかまり、3.5mのパーパットをねじ込んだ。8番で3Wを手にフェアウェイを捉え、3.5mを沈めてバーディを先行させ、パー3の11番はグリーン左手前から打ち上げの繊細なアプローチを寄せてセーブ。ボギーなしで粘っていたから12番のボギーが悔しい。16番のボギーも、浮島グリーンの15番(パー3)でバーディを奪い、流れを引き寄せた直後だった。

ティショットの苦戦はフェアウェイキープ率でも明らかだ。42.86%(6/14)で全体25位。前週「BMW選手権」は全体3位の71.43%(40/56)、2週前の「フェデックスセントジュード選手権」も全体3位の69.64%(39/56)と安定していた。しかし、本大会を前に松山自身はわずかな「ズレ」を感じていたという。それは維持ではなく、より高い精度を求め続けるからこそ生まれたもの。25日(火)のコース入り後、ラウンドに加えてドライビングレンジでも1球ずつ丁寧に打ち込み、少しでも違和感を取り除こうとしていた。

出場12回目のツアー選手権。年間王者を争うトップ30だけの戦いが、わずかなミスも許してくれないことは松山自身が誰よりも分かっている。ホールアウト後、向かった先はやはりドライビングレンジ。残り54ホールの反撃へ、テークバック、ダウンスイングと一つひとつの動きを確認しながら、黙々とボールを打ち込んだ。(ジョージア州アトランタ/中村文香)

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