2026年 ツアー選手権

松山英樹が13年目の米ツアーで得た収穫と課題 35歳の来季へ「大きく変えていこうかな」

2026年 ツアー選手権 4日目 松山英樹
プレーオフ最終戦を21位で終えた松山英樹(Andrew J. Clark/ISI Photos/ISI Photos via Getty Images)

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 最終日(30日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7440yd(パー70)

イーブンパーで迎えた最終18番のティイングエリアで、松山英樹は「今シーズン最後の一打だ」と気持ちを込めてドライバーを握った。皮肉にもティショット、第2打と左ラフを渡り歩くことになる。それでも、集中力は途切れなかった。グリーン左手前から4打目となる25ydのアプローチ。軽いスライスラインに乗せたボールは、そのままカップへと吸い込まれた。チップインバーディでの締めくくりに、「すっきりした」とこの日初めて心からの笑みを浮かべた。3バーディ、2ボギー「69」。通算5アンダー21位で、12度目となるプレーオフ最終戦を終えた。

下位にとどまった4日間は、浮上のきっかけをつかもうともがき続けた72ホールでもあった。昨年の29位に続き、ツアーの年間ポイントランク(フェデックスカップ)上位30人が集う舞台で20位台。「良くなりそうで、最後までならなかったという感じ」。特に直近まで状態を上げていたショットのわずかな「ズレ」を、最後まで本来の精度に戻せなかった。一方でグリーン上では確かな手応えを残した。「昨日、今日と安定して入ってくれたので、パッティングは良い形で締めくくることができて良かった」と言った。

9月からはフェデックスカップ・フォール(秋季シリーズ)が始まるものの、ここで26年シーズンは一区切りとなる。プレーオフを終えて勝利がないシーズンは、2023年以来3年ぶりとなった。「トータル的に良くなりそうで、ならなかったという感じがある」と受け止める。それでも、決して悲観するシーズンではない。2月の「WMフェニックスオープン」はプレーオフで2位。トップ10入りは6度を数え、優勝した「ザ・セントリー」の1度だった昨シーズンを上回った。ここまで23試合すべてで予選通過を果たしたのも自身初のことだった。

シーズン終盤にかけて、7連戦を組めるフィジカル面の強さも大きな収穫。プレーオフ初戦「フェデックスセントジュード選手権」まで、ツアー自己最長となる4試合連続のトップ10入りを記録した。「2月もそうだし、きっかけがこの連戦中にあったのは大きい。どういう方向性でいけばいいか、ショットに関してもパットに関しても定まってきたというのは大きな収穫」。勝利をつかめない中でも、次につながる手応えを得ていることがうかがえた。

参戦13年目で初めて経験したこともある。明確な理由はないというが、シーズン中に風邪をひかなかったのは初めてだと明かした。「体調を崩したり、ケガなくここまでできたというのは大きいなと思う」。日々のトレーニングと愚直に向き合ってきた成果が、シーズンを通して安定して戦える土台になった。34歳は、収穫と課題を胸に早くも来季へと視線を向けている。トレーニングメニューについて、「大きく変えていこうかなと思っている」と言った。

優勝争いが盛り上がりを見せる中、一足先に会場を後にした。駐車場へ向かう道すがら、隣接する10番ティを通り過ぎると、ふとつぶやいた。「やっぱり優勝争いの組はギャラリーが多いな」。その言葉には、上位争いから遠い位置で戦った悔しさがにじんでいるようだった。その場所で戦うために。松山はこれからも、現状維持ではなく、進化を求め続ける。(ジョージア州アトランタ/中村文香)

この大会の画像をすべて見る

大会関連ページ

広告の後にも続きます

アクセスランキング

  • 総合
  • ツアー
  • レッスン
  • ギア情報

SPECIALコンテンツPR

特集記事PR

こちらもおすすめ

GDOサービス

GDOのサービス