「私を愚か者に…」米国主将が推薦の苦悩明かす 選外選手が欧州でビッグタイトル獲得
◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 事前(22日)◇メダイナCC(イリノイ州)◇7548yd(パー70)
英国ロンドンで行われた先週の「BMW PGA選手権」を制したJ.J.スポーンは、優勝会見で「悔しさいっぱいのままプレーした」と声を大にした。昨年の「全米オープン」王者の名前はことし米国選抜のラインアップにない。大きな失望感を抱えながら、DPワールドツアー(欧州ツアー)の旗艦大会を制してみせた。
世界選抜との2年に一度の対抗戦。米国選抜は独自のポイントランキングで6人が自動選出され、残りの6人は主将推薦で決まる。スポーンのランクは当時10番目。昨年の「ライダーカップ」では欧州選抜を相手に3マッチで2勝1敗の成績を残していただけにキャプテンズピックへの期待は大きかったという。
だが、ブラント・スネデカーは結果的に経験豊かなジャスティン・トーマスらとともに、ジェイコブ・ブリッジマン、ジャクソン・コイヴンといった若手をサプライズ選出した。スポーンは「ちょうど(拠点のある)フェニックスに着いたとき、45秒ほどの(短い)電話で選外だと言われた」と明かす。「(スネデカーとの)関係性は良かったから、きっとチームに入れるだろうと思わされていた」と肩を落とした。
開幕2日前の公式会見でスポーンの勝利について問われたスネデカーは、ビッグタイトル獲得に賛辞を送りつつ「キャプテンになると厳しい決断をしなくてはならない。私たちは気にすべき選手が15、16人といるんだ」と苦悩を明かした。コーチ陣からは「最後は直感を信じろ」と助言されたといい、「今回のことは本当に気の毒だと思うし、ずっとそう思い続けるだろう」とため息をついた。
「チームに入れなかった選手には『できるだけ早く、私がバカだったと(世間に)思わせてくれ』と伝えたんだ。(選抜から漏れた)ライアン・ジェラルド、ゲーリー・ウッドランド、アクシェイ・バティア…彼らに活躍してもらって、私を“愚か者”にしてほしい」。世界選抜や欧州選抜とは違い、米国選抜はライダーカップを含め毎年選出機会がある。「J.J.がアイルランド(27年ライダーカップ)のチームに入らなかったらショックだ」と期待を寄せた。(イリノイ州メダイナ/桂川洋一)