2026年 プレジデンツカップ

「ことしこそは」を現実に 世界選抜7回目の松山英樹の誓い

2026年 プレジデンツカップ 事前 松山英樹
いざ、7回目のプレジデンツカップへ

◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 事前情報(23日)◇メダイナCC(イリノイ州)◇7548yd(パー70)

2年に一度の対抗戦を控えた事前インタビューは、複数の選手が会見場に設けられた各スポットに分かれて同時に行う。世界選抜に初選出された久常涼の取材の終盤、「緊張してる?」と、いたずらっぽく割り込んできたのは松山英樹だった。

7大会連続の出場とあって、独特の雰囲気もすっかり慣れたもの。チームで初めて一緒にプレーする日本人の後輩を「彼は英語もできるのですぐ溶け込んでいるし、すごく戦力になる」と頼もしく思い、苦笑して自分に矢を向ける。「7回も出ていて、英語をしゃべれないのもどうかと思いますけどね…。まあ、端っこのほうでゆっくりやってます」。そう自虐的に語っても、コースでは引き立て役に徹して良いはずがない。

2026年 プレジデンツカップ 事前 松山英樹
ぴょーん

8月末のプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」で怒涛の7連戦を終えた後、日本に一時帰国して3週間のオフを過ごした。「(連戦中は)疲れていないと思ったんですけど、帰ってみると疲れが思ったよりも出た。最初の10日間くらいは何もできないような状態だった」と、オフの前半は心身の回復に努めることに。

その後、腰痛を発症して予定よりも数日遅れて先週末に再渡米した。不安を抱えたままコース入りし、調整を急ピッチで進めた。この日は10番以降のホールをチェックした後、ドライビングレンジでひとり打ち込みを敢行。練習器具を使いながらスイングを確認し「最後にチームからちょっと離れて練習して、良いきっかけをつかめた」と安堵した。

メダイナCCでは2019年に「BMW選手権」を戦い、2日目と最終日に「63」をたたき出して3位に入った。イメージが悪くなかったコースは22年以降に改修され、「面影というか、輪郭があるだけで(以前と)似ているホールがひとつもない」というのが率直な印象だ。仮に過去の記憶がアドバンテージになったとしても、当時の優勝者が米国選抜のジャスティン・トーマスで、同じくパトリック・カントレーが2位に入ったことを思えば、チームとしては有利とも言い切れない。

2026年 プレジデンツカップ 事前 松山英樹
練習ラウンド中にサインに応じる

28年ぶりに日本勢が2人選出された今大会で、アダム・スコット(オーストラリア)が世界選抜最多の出場回数を12回に伸ばした。松山の7回は今回の両軍で2番目に多い。長い期間にわたって第一線でプレーしている証明ではあるものの、裏を返せば、2人にとってプレジデンツカップは敗戦の歴史でもある。

過去15回で世界選抜が米国選抜に土をつけたのは、丸山茂樹と尾崎直道がプレーした1998年大会だけ。松山は「キャリアでひとつは勝ちたいものだと思っている。ここまで勝てないとやっぱり悔しい。『ことしこそは』と毎回、思っている。その思いを現実にしたい」と誓った。

世界ランクトップ10のうち7人を抱える米国選抜に対し、世界選抜はキム・シウー(韓国)の14位が最上位。数字上の戦力差があることを認めつつ、「チャンスは毎回あると思っている。チームワークもすごく良い。スタッツで劣っても、一人ひとりの能力自体は劣っていない」と言い切る。「自分たちの全力を出しきれれば」。望みはきっとある。(イリノイ州メダイナ/桂川洋一)

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