タイガーがぶっちぎりでメジャー12勝目を飾る!谷原秀人は55位タイでフィニッシュ
今日のタイガー/5番ウッド多用でフェアウェイキープ率は全選手中ナンバー1!!
全米プロゴルフ選手権 最終日
大会最終日、リーダーとなる最終組は午後1時50分にスタート。3ラウンド終えて通算14アンダー、同じスコアでスタートするのはイングランド出身のルーク・ドナルド。日曜日午後の気温は27度前後だ。
1番ホールをバーディとしたタイガーは、前半からバーディを量産した。5番、6番、8番でもバーディを奪い、前半は4アンダー「32」でターンする。後半は11番のバーディに対し、16番のボギーのみで「36」。最終日は5バーディ、1ボギーで通算18アンダーとして競技を終了。単独2位フィニッシュとなった2003年大会の優勝者、ショーン・ミキールに5打差をつける圧勝だった。1999年と2000年大会を制しているタイガーにとって3度目の全米プロ選手権制覇、メジャー優勝記録を「12」に伸ばしている。
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434ヤードのスタートホールでタイガーが持ったクラブは、グレーヘッドにスチールシャフトが指してある5番ウッドだった。初日から昨日まで一度もフェアウェイにボールを打つことができなかったタイガーは、距離ではなく方向性を優先した。ティショットはフェアウェイを捕らえることに成功し、2打目は7番アイアンでバンカー越えの難しいピン横4メートルに止まった。このパットを沈めたタイガーは15アンダーで単独トップとなる。5番ホールではドライバーではなく3番ウッドでティショット。289ヤード飛ばした後、2打目はピンまで248ヤード。3番アイアンで放たれた球はグリーンを捕らえて2オンに成功し、13メートルから2パットで2個目のバーディを奪った。続く6番は5番ウッド→7番アイアンをつなげて2オンし13メートルをねじ込み、8番でも同じような長さのロングパットを入れて前半は4バーディ、ノーボギーでリードを広げる。
パー5の10番では4日間連続でラフに打ち込んでしまいバーディは取れなかったが、11番では右ラフからの2打目、残り179ヤードを8番アイアンで2.5メートルに寄せてバーディ。その後5連続パーを重ねて迎えた湖越えの17番パー3では奥のバンカーにつかまりボギー。大会僅か3個目のボギーとするが18番をしっかりパーで収めて余裕の逃げ切り優勝とした。これで3日目を終えて単独またはトップタイでリードしたメジャー試合は無傷の12連勝。タイガー神話は続くことになった。
最終日は前日からの好調なパッティングが続いていて、タイガーは前半から主導権を得ていた。ショートパットよりもロングパットの距離感が優れていた。6番、8番のロングパットを沈めたタイガー。対照的に何度もカップに蹴られてしまったルーク・ドナルドは結局バーディなしの最終日で2オーバー、「74」とし通算12アンダーで大会を終えている。
全英オープンでは2番アイアンが活躍したが、今大会は5番ウッドが大きなアドバンテージとなった。左ドッグレッグが多いこのメダイナでショートカットを狙わずにしっかりフェアウェイをとらえることができたタイガーは、大会トップとなるパーオン率(77.8%)に繋がった。バーディの数ではタイガーの21個よりもアダム・スコットや崔京周が記録した22個の方が上回ったが、ボギーの数が僅か3つとミスを最小限に抑えたタイガーのリスクを抑えた安全策が成功したといえるだろう。
次なるメジャー大会は来年4月のマスターズまでお預けだが、現在のタイガーの強さがずっと続くのだろうか?これまで一番強かったタイガーは1999年の全米プロから2002年のマスターズまで11連続メジャー大会で7勝というのがあるが、昨年のマスターズでの復活優勝からはこれまで8戦4勝としている。
全英前のウエスタンオープンから2位、全英優勝、ビュイック優勝、全米プロ優勝と敵なし状態となっているタイガーは、すぐ今週世界ゴルフ選手権(WGC)、ブリヂストン招待(オハイオ州アクロン)でディフェンディングチャンピオンとして試合に出場する。WGC後もボストンで行われるドイツ銀行選手権に参戦予定のはずだが、次なる大きな大会は欧米対抗戦ライダーカップ(9月22-24日)(アイルランド開催)。タイガーは前回プレジデンツカップでジム・ヒューリックとのパートナーが良い結果となっているので今回も同じペアーとなると予想されている。いつもはライバルとして戦うミケルソンやディマルコも、もちろんアメリカチームのメンバーとなる。プレジデンツカップ時にはミケルソンとの恒例?の卓球勝負を展開し、2セット対1セットでタイガーが勝利を収めたという噂がある。アメリカチームは7年振りのカップ奪回を目標にチーム一丸となって戦うということでチームUSAとして戦うタイガーにも注目していきたい。
★ラウンドデータ
・スコア:68(32-36)4アンダー
・バーディ:5回(4日間通算21個)
・パー:12回(4日間通算48個)
・ボギー:1回(4日間通算3個)
・フェアウェイキープ率:71.4%(14ホール中19ホール)(4日間通算64.2%)
・パーオン率:66.7%(18ホール中12ホール)(4日間通算77.8%)
・合計パット数:27パット(4日間平均28.8パット)
・0パットホール:0回(4日間通算1回)
・1パットホール:9回(4日間通算28回)
・2パットホール:9回(4日間通算42回)
・3パットホール:0回(4日間通算1回)
・パー3:通算イーブンパー(4日間通算3アンダー)
・パー4:通算3アンダー(4日間通算7アンダー)
・パー5:通算1アンダー(4日間通算8アンダー)
・パー5の2オン:4ホールのうち1回(5番ホール)
・ドライバー飛距離299ヤード(4日間平均318ヤード)
計測ホール7番288ヤード、14番310ヤード