T.ウッズ、完全復活なるか ゴルフの祭典に藤田寛之、石川遼が挑む
2013年 マスターズ
期間:04/11〜04/14 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
2013年「マスターズ」 6人の優勝候補たち
■前年王者のワトソン、ミケルソンも有力候補
4.バッバ・ワトソン
パワーフェードを打てるのが最大の武器。そしてオーガスタでは2003年以降5人の左利き選手が優勝しているという事実もある。チタンヘッドドライバーとマルチレイヤーのボールによりショットも大きな武器だが、そのタッチも天才級と言える。
昨年のようにドライバーの調子が良い日であれば、平均して320ヤードを飛ばす大きなパワーの持ち主で、ドッグレッグでフェアウェイに球を運びショートカットに成功するなど、ワトソンはオーガスタの難易度を低くすることが出来る存在。キャリアを通して弱点となっているのはパターの精度と、起伏の激しい感情面の抑制。今年はディフェンディングチャンピオンとして、本人は歓迎しない注目を集めるのは必至。しかし昨年のパフォーマンスを参考にするならば、マスターズは彼の領域となるかもしれない。
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5.リー・ウェストウッド
39歳のウェストウッドは、過去自分の手からするりと抜け落ちていったメジャー大会制覇に向け、決意を固めている。英国からフロリダに家族を連れて移住し、これまでのコーチ、ピート・コーウェンとも袂を分けた。そして気候の良い土地でショートゲームに磨きをかけている。
アメリカを中心とするスケジュールにより、昨年は3位タイ、2010年には2位で終わったオーガスタで良い結果を残せることを祈っているに違いない。新たな環境により標準以下だったチッピングとパッティングのレベルを成長させられていたら、それが念願のメジャー制覇の鍵となるかもしれない。
6.フィル・ミケルソン
2004年から3度グリーンジャケットを獲得しているミケルソンを外すわけにはいかない。昨年の大会では最終日にパー3の4番ホールでトリプルボギーを叩くまでは、激戦となった優勝争いの輪の中に身を置いていた。世界ゴルフ殿堂入りを果たしたが、その後は不振から脱出できず、42歳のベテランは乾癬性関節炎という持病と戦いながら昨シーズンを終えた。
2013年は復活の年と位置づけていなかったようだが、2月のフェニックスオープンで優勝。スピンを抑えた、ハイロフトのドライバーを使用するようになったことで、新たなオーガスタで必須となった飛距離と正確性が向上した。またパットも調子よく、腕が衰えていないことを改めて証明している。